テーラワーダと禅―「悟り」への新時代のアプローチ

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  • サイズ B6変判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784865641271
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0015

出版社内容情報

ブッダという仏教の大師匠は、弟子たちに何を伝えたかったのか? テーラワーダと禅の「差異」と「同質」を見極めながら、「人が進むべき道」を妥協せずに語り合う。

内容説明

「テーラワーダ」と「禅」の悟りとその道に違いはあるのか?1980年代の来日以来、テーラワーダ仏教を日本人に伝え、お釈迦様の教えを説き続けるアルボムッレ・スマナサーラ長老と、1987年から17年半にわたってアメリカでZENの指導に取り組み、帰国後は曹洞宗国際センター所長を務め、現在は坐禅の研究・指導にあたっている藤田一照師。テーラワーダと禅、それぞれを深く実践してきた二人が、ブッダと道元の教えの相違点と共通点を分析しながら、悟りへのプロセスを斬新な表現で明解にしていく。

目次

第1章 テーラワーダから見た禅(正しく伝えるべき仏法とは?;月を指さす仏教と、月へ行かせる仏教 ほか)
第2章 差異と同質(顛倒の世界を乗り越える;見事なブッダの捨てる勇気 ほか)
第3章 人の道と真理の道(悟りの境地への行き方は;“役立つ”というポイント ほか)
終章 対談を振り返って(一致と不一致のあわい(藤田一照)
口に合う料理を選びましょう(アルボムッレ・スマナサーラ))

著者等紹介

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ] [Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHKテレビ「こころの時代」などにも出演

藤田一照[フジタイッショウ]
1954年、愛媛県生まれ。2018年3月まで、曹洞宗国際センター所長。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程を中退し、曹洞宗僧侶となる。1987年よりアメリカのパイオニア・ヴァレー禅堂で禅の指導をし、近隣の大学や瞑想センターでも講義やワークショップを行う。2005年に帰国。神奈川県の葉山で実験的坐禅会を主宰。オンライン禅コミュニティ磨〓(せん)寺主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

31
《kindle》今までよくわからなかったテーラワーダ仏教に対する理解が深まった。藤田師の話の引き出し方が絶妙で、まさに痒いところに手が届く一冊だった。但し、タイトルはちょっと誤解を生む要素があったか。『テーラワーダと禅』と題し著者を✕で並列させていることから一見すると丁々発止の大激論が交わされているかと思えてしまう。実際には藤田師のあとがきにあるようにスマナサーラ長老からテーラワーダの真髄を引き出すような穏やかな展開だ。私自身は全く不満はないが読み手によっては期待を裏切られたと感じるかもしれない。 2020/08/03

アルカリオン

4
KindleUnlimited. 中国禅宗の高僧、神秀と慧能のエピソードについて、スマナサーラ長老がテーラワーダ視点での受け止め方を説明。この内容は、藤田師が「テーラワーダではこう考えるだろう」と想像していた内容と大きく異なっていたとのこと▼スマナサーラ長老の本は何冊も読んでおり、参考になるのだが、(世間一般的な意味で)「唯我独尊」的なスタンスにはいつも引っ掛かりを覚える。自分こそが釈迦の教えの正しい理解者だという「事実」がすべての発言の根幹にあり、「預言者的」というか。。「教祖的」ではないのだけど。2020/11/04

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