浄心への道順―瞑想と覚りをめぐる初期仏教長老と精神科医の対話

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865640571
  • NDC分類 181.6
  • Cコード C0015

出版社内容情報

瞑想によって得られる本質的意義について、現代の知識で理解しようとするとどのような表現になるのか?という対談です。

内容説明

瞑想はどのように心を成長させるのか?自我の錯覚はどのように消えていくのか?よりよく生きるために私たちがするべきことは何か?―精神科医・名越康文氏が瞑想の実践者として初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老との対話に臨み、お釈迦様の精神革命と、現代社会をおもしろく生きるための術を語り合う!

目次

対話1 瞑想とディシプリン―瞑想の本質を重要ワードから理解する(「瞑想」という言葉の問題;「発展するな」という土壌;「結果を出す」ことが大事 ほか)
対話2 覚りに迫る認識論―ヴィパッサナー瞑想の本質から、瞑想で至れる認識のあり方まで(「歩く瞑想」「坐る瞑想」と言うけれど;瞑想は、本質的に何をしているのか;姿勢を問わず、瞬間的に覚れる ほか)
対話3 覚りの世界―禅定と解脱の違い、そして現代人にとっての覚りの意義を、本質的に理解する(世間で誤解される覚りイメージ;さとり世代の本質と問題点;いつでもおもしろく生きよう ほか)

著者等紹介

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ] [Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在、(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHKテレビ「こころの時代」などにも出演

名越康文[ナコシヤスフミ]
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。1960年、奈良県生まれ。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオのコメンテーター、映画評論、漫画分析などさまざまな分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko

5
名越先生が熱心に瞑想を勧められていることは存じ上げていましたが、この本はさらに斜め上をいっている感じ。買ってから寝かしておいたけれど、やっぱりわからなかった。修行している人同士の理解なのかな。いつもの名越先生のストンと腑に落ちる明確なお話ではなかった。瞑想の時点でつまづいている私では仕方がないかも。2023/07/20

チエコ

3
アンリミテッドで読んだ。自分が得しないとやる気がしないというのは精神病らしい…2017/06/11

やまえつ

2
テーラワーダ仏教のスマナサーラ長老と精神科医の名越先生の3つの対談。1つ目の対談は、瞑想という名前が偏見を持って受け取られるという話から、ディシプリンという耳慣れない言葉の話になる。瞑想ではなくディシプリンと呼ぶべきだということらしい。2つ目の対談は、西洋の科学の仮説を立てて実証するというやり方ではなく、お釈迦様は仮説なくただ観察することによって、覚ったという話になるほどなと思った。3つ目の対談は、何かの役に立つことをすることが大切ということが印象に残った。2017/01/25

nizimasu

1
名越先生が結構瞑想にハマっているのは存じ上げていましたがここまでとは。前文に本人が自分の瞑想体験みたいなものをそのままスマナサーラ師にぶつけてしまっていると吐露していましたがそれも納得。ある種の共通の瞑想体験を持つもの同士の対談なので言葉にするとちょっとわかりにくい部分もある。しかしそれ以上に感じるのはベースにある仏教の哲学的な部分で上座仏教の神の否定や死生観、宇宙観や締念などは宗教のそれよりも哲学のそれに近いのだなというのがわかる。歩き瞑想はそこには実践ありきがある。外山滋比古先生の散歩の効用を思い出す2016/08/01

ノllロ

0
①本質的なポイントは〈discipline〉だと。辞書では訓練・修養・(鍛練で得た)抑制・自制(心)などと。外科医の手術・飛行機の操縦などの精密な段取りは〈discipline〉で成り立つ。言語を使う・文字を書く・絵を描く技術の習得と同様、思考・判断・頭の働きについても〈discipline〉が必要だと。ヴィパッサナーの「実況中継」を始めると〈discipline〉が育つ。自己制御・暴れる心の調教が進む。〈discipline〉の出現で智慧が現れる。それは人生の土台・基礎事項・スタートラインたるべきだと。2021/04/12

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