内容説明
悟りって何?どうすれば悟れるの?「3.0」でも「ゼロポイント」でもない「悟り」のスターティングポイントからゴールまで!「ブッダはニートだった?」「仏道を学んでも人格は成長しない?」「悟ったらすぐに死なないとおかしい?」―仏教をめぐる昨今の誤解について、『ブッダの実践心理学』の著者が、パーリ語聖典に基づいて真正面から答え、「悟り」の真実を解き明かしてゆく。最初の悟りである「預流果」に悟る方法も解説!
目次
はじめに 「悟り」を語る危険
第1章 「悟り」って何?
第2章 四沙門果は悟りの工程表
第3章 預流果
第4章 一来果
第5章 不還果
第6章 阿羅漢果
第7章 預流向―預流果に悟る道
著者等紹介
藤本晃[フジモトアキラ]
1962年、山口県生まれ。学習院大学哲学科、龍谷大学修士課程(仏教学)、カナダ・カルガリー大学修士課程(宗教学)を経て、広島大学博士課程修了。文学博士。現在、山口県下松市・浄土真宗誓教寺住職。京都大学・地域研究統合情報センター(CIAS)共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
玖良やまだ
22
「悟り」って何?著者は、浄土真宗の僧侶でありながら、初期仏教の研究者でもある。仏教辞典によると、悟りとは、「迷いの世界を超え、真理を体得すること。」とある?よくわからない。禅宗では、「不立文字」と言って、言葉では言い表せないという。初期仏教でいう悟りは、「無常・苦・無我」について、「わかった」という程度により4つのステージがある。悟りを体得しようとうる欲や、死んだ後、極楽へ行きたい、その前に、「今、どう生きるか」、これが釈迦が言いたかったことじゃないのかな。 2019/05/29
K Goro
0
人格や心の「成長」という表現が頻出するが、この本で説明される「悟りのステージ」を上がるにつれて心がどのように変わることをなぜ「成長」と呼べるのか(呼ぶのか)、という点が明確に説明されているようには読めない。もしも教義の内部で肯定される変化を「成長」と呼んでいるだけならば、その旨を明記して頂ければハッキリしたはずではある。また、この本は当然に輪廻を認めていると思うが、「来世の自分」や「前世の自分」がいかなる意味で「今のこの自分」と同じなのか(同じと言えるのか)についての説明は無い。無いと困らないかな?2016/12/05
ひろにぃ(雑学大好き)
0
悟りについて詳しく書かれています。ここまで詳しく書かれたものは初めて見ました。大いに勉強になります。2016/09/18