内容説明
インド仏教一億人の指導者として、世界に名をとどろかせる日本人僧侶・佐々井秀嶺。カースト制度による根深い差別がある地で、最下層の不可触民たちを仏教徒に改宗させ、その人間を解放させ続けた四七年の歴史。権謀術数渦巻くインドの社会の深奥に分け入り、愛され、信頼され、そして裏切られ、それでも救済と求道の信念を曲げることはない。インド人を最も愛し、そして最も憎んだ男―運命に召喚された男の偽らざる肉声。
目次
第1部 差別の地―インドで仏教の地歩を築く(不可触民の渦中へ;インドの人々とともに生きる仏僧として ほか)
第2部 インドの宗教と政治に対峙する(潜在する差別;形式だけの政教分離 ほか)
第3部 龍樹菩薩の地を探して(龍樹菩薩の地マンセル;龍樹の伝説 ほか)
第4部 インド民衆とともに生きる(インドの食生活;インド人は酒癖が悪い ほか)
第5部 南天一乗の仏教を生きる(「空」にも命がある;命により成り立つ縁起の法 ほか)
著者等紹介
佐々井秀嶺[ササイシュウレイ]
1935年、岡山県生まれ。インド仏教指導者。1988年インド国籍取得。ラジウ・ガンデイー(当時の首相)からインド名、アーリア・ナーガールジュナナ(Arya Nagarjuna Shurei Sasai)を授与される。1960年、高尾山薬王院(真言宗智山派)にて得度。タイに留学し具足戒を受け、1967年渡印。1968年、カースト差別に苦しむ人々を救う人権運動でもある、インド仏教復興運動に身を投じる。2003年にインド政府少数者委員会(マイノリティコミッション)仏教代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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