内容説明
ブッダの説かれた生きる道、八正道を現代社会で実践するためのガイドブック。
目次
はじめに
1 正しい見方―正見
2 正しい思考―正思惟
3 正しい言葉―正語
4 正しい行動―正業
5 正しい生計―正命
6 正しい精進―正精進
7 正しい気づき―正念
8 正しい集中―正定
ブッダの約束
著者等紹介
グナラタナ,バンテ・ヘーネポラ[グナラタナ,バンテヘーネポラ] [Gunaratana,Bhante Henepola]
12歳のときスリランカのマランデニアで出家した。1947年、20歳のときキャンディで具足戒を受けて正式な僧侶(比丘)になる。ガンパハのヴィディヤセーカラ・ジュニアカレジ、ヴィディヤランカーラ・カレジ(現・国立ケラニヤ大学)、コロンボのブッディスト・ミッショナリー・カレジを卒業。その後インドに渡り、マハーボーディ・ソサエティで5年間伝道活動。サンチー、デリー、ボンベイで不可触民(カースト制度の最下層民)のなかで活動する
出村佳子[デムラヨシコ]
石川県生まれ。専修大学卒業。日本語・英語教育等に従事しながら、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
16
マザー・テレサ『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。』と同じと思われる八正道の本。正しく見る、正しい思考、正しい言葉、正しい行為、正しい生活、正しい努力、正しい信念、正しい集中。上下二段に書かれてる。2019/03/30
駿ばぱ
11
八正道についてのガイドブック的な本でした。とても分かりやすく、瞑想などを実践するうえでとても参考になりました。とはいえ、涅槃への道は近いようで、はるかな道のりだなということをあらためて感じました。 とはいえ、何度でも読み返して、日常へ活かしていきたいと思います。2015/11/02
たかこ
8
マインドフルネスの論文を書いた時に、八正道のうちの一つの「正念」がマインドフルネスで…と書いたけれど、そもそも八正道というのが奥深そうで簡単には理解できないだろうと思っていた。この本も難しい、言葉はわかりやすく書いてあるけれど、読みながら自分の生き方を考えてしまうので、読み終わるまでに結構な時間がかかった。借りた本だけれど、手元において好きな場所を毎日少しづつ読むのが良いかもしれない。「幸か不幸かは、心がつくるのです。」そして「偽りなく指導する指導者がいることが重要な支えである。」教えを探究していく。2021/02/13
roughfractus02
7
ブッダの教えの概要を瞑想実践から解説する前著に比して、本書はその中の実践項目である八正道(正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定)に限定して瞑想実践から概説する。輪廻からの解放である「涅槃」が最後に置かれるが、それを目標とするより八正道の瞑想実践の結果と考えつつ読んだ。瞑想は八正道中の7番目の「正念」に相当するので、マインドフルネスをある程度経験すれば、そこで得た気づきと集中(ヴィパッサナー瞑想とサマタ瞑想)による制御の仕方を日常生活で応用実践するための事例として、他の7つの正道が参照可能だ。2023/05/03
コウキ
2
八正道によって至る涅槃への道、手段が具体的に記述されている。経験が重要である点、また文字による表現で確実に伝えることが難しい内容であるため、わかった!などとはとても言えないが、具体的な手段が示されているため、自分自身で試してみることができる。時間のかかるものであるとも書かれているが、非常に勇気を貰える内容であった。2019/01/14