内容説明
これからの時代を生きる中学生・高校生へ。
目次
写真で伝える仕事(「写真で伝える仕事」を選んだきっかけは?;なぜ写真なの?;日々どんな仕事をしているの?;大切にしていることは?;危険な場所ではどうしているの?)
世界の子どもたち(ウガンダ;シリア;ヨルダン;イラク;フィリピン;カンボジア;陸前高田)
私たちに何ができるのか
著者等紹介
安田菜津紀[ヤスダナツキ]
1987年生まれ。studioAFTERMODE所属フォトジャーナリスト。カンボジアを中心に東南アジア、中東、アフリカなどで貧困や難民の問題を取材。東日本大震災以降は陸前高田を中心に記録を続ける。2012年に「HIVと共に生まれる―ウガンダのエイズ孤児たち」で第8回名取洋之助写真賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
30
安田菜津紀さんがフォトジャーナリストになった経緯と、世界を巡って見たこと聞いたことが書かれています。 安田菜津紀は写真と出会い、外国を現地て見る機会を得て、社会を見る目と、何かを伝えなけばという使命感を持ったことが、安田さんにとっての生き方になったということが写真とともに語られています。 これから社会に向かおうとする子どもたちに、自分の生き方探しと、社会に対する問題意識の重要性を伝えてくれていると思います。2022/04/09
おはなし会 芽ぶっく
26
12月の6年生のブックトークで紹介したい、と思いましたが地元の図書館にはなく、リクエストしようと思います(今回は間に合いませんが)。安田菜津紀さんの想いと共に紹介される子どもたちの写真。特にウガンダ・シリア・ヨルダン・イラク・フィリピン・カンボジア・日本(陸前高田)と紹介されるページは、一人ずつにスポットをあて、更にその国の情勢も紹介されています。どんな状況でも笑顔の写真が多いですが、とにかく子どもたちの目がきれいです。未来ある子どもたちの目が、いつも輝いているそんな世の中を当たり前にしたいです。2020/11/22
たまきら
25
自分はこれがやりたい。そう思えるものにであえた人間は幸せです。そして、つづける。毎日をまっすぐ、自分をすべて捧げるのです。その努力が報われなかった人を見たことがありません。時には呪いにも思える「やりたいこと」。でも一回しか自分の命はないのだから。娘が、そして世界中の人々が、忙しく動いている朝を感じつつ。2020/02/27
角
11
すばらしい本。フォトジャーナリストの著者が、易しい言葉で、この仕事を選んだきっかけや、なぜこの仕事に携わっているのかを語っている。後半は、取材先で出会った子どもたちの話。ウガンダ、シリア、ヨルダン……その場に生きる(生きた)子どもたちの写真、眼差し、言葉が心に迫ってくる。「置き去りにしない」『「もっと知りたい」と思えるような伝え方を模索』などの彼女の言葉が、自分ごととして染みてくる。2019/01/08
ことり
11
世界の状況を写真で伝える本。本はうすいけれど、中身はとても濃い。世界には困ってる人が多くいるっていう事は知っていたけど、それは知識としてだけ。この本の写真を見て、ようやく現実のことだと理解し、衝撃をうけた。無知だった自分が恥ずかしくて、世界に辛い思いをしてる人が悲しくて、涙がこぼれる。綺麗な強い目の写真の中の子供たちは、今日も辛い状況の中で生きている。私になにができるのか、その答えはまだ見つからないけれど、少しでも何かしたい。助けになりたいと思う。目をそらさず知る事から始めようと思います。2017/07/20