出版社内容情報
はじめに
第1章 セミナーⅠ「ウクライナ情勢を考える――教育学に何ができるか?」
▽紛争地における教育のリアル
▽改めて、教育の役割を問い直す
▽平和をつくっていく学校へ
▽「教育学」に何ができるのか
▽新たな教育のモデルを探る
第2章 セミナーⅡ「ロシアの教育の変遷と、日本の教育のこれから――学校をコモンズの場に」
▽プーチンの教育改革
▽民主主義と格差・不平等
▽学校を、コモンズの場に
▽そのほかの論点
▽今、日本の学校で
第3章 紛争のリアルと、日本の教育のこれから――2つのセミナーの補足
▽紛争のなかでも教育を大事にしなければならない理由
▽平和を実現するために
▽自己責任論を乗り越える
▽戦争の悲惨さを伝える平和教育
▽愛国心教育の陥穽
おわりに
内容説明
戦争に対して教育は「無力」か。日本の平和教育に意味はなかったのか―。戦争が起きるとき、教育はときに戦争に荷担する役割も担ってきた。でも、平和を構築していくために、教育にしかできない役割もある。戦争を防ぐためにも、戦争後の平和な社会を実現するためにも。このたびのロシアによるウクライナ侵攻を受けて、私たちは「教育」という営みを改めてどう考えればよいのか。そしてこれからの学校教育をどうつくっていかなければならないのか。4人の専門家が語り尽くす。
目次
第1章 セミナー1「ウクライナ情勢を考える―教育学に何ができるか?」(紛争地における教育のリアル;改めて、教育の役割を問い直す;平和をつくっていく学校へ;「教育学」に何ができるのか;新たな教育のモデルを探る)
第2章 セミナー2「ロシアの教育の変遷と、日本の教育のこれから―学校をコモンズの場に」(プーチンの教育改革;民主主義と格差・不平等;学校を、コモンズの場に;そのほかの論点;今、日本の学校で)
第3章 紛争のリアルと、日本の教育のこれから―2つのセミナーの補足(紛争のなかでも教育を大事にしなければならない理由;平和を実現するために;平和教育のこれから;帰属意識と連帯)
著者等紹介
小玉重夫[コダマシゲオ]
東京大学大学院教育学研究科教授。博士(教育学)。慶應義塾大学教職課程センター助教授、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授などを経て現職。専門は、教育哲学、アメリカ教育思想、戦後日本の教育思想史
北村友人[キタムラユウト]
東京大学大学院教育学研究科教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士(教育学)。ユネスコ・パリ本部教育局、名古屋大学、上智大学を経て現職。東京都教育委員、日本学術会議連携会員、王立プノンペン大学(カンボジア)学長顧問など。専門は、アジアにおける高等教育の国際化やカンボジアの教育
小松太郎[コマツタロウ]
上智大学総合人間科学部教育学科教授。ロンドン政治経済大学院(教育大学院併学)修士(社会政策)、米国ミネソタ大学院博士(教育政策・行政)。JICAパキスタン事務所、ユネスコ・パリ本部教育局、国連コソボ暫定行政ミッション教育行政官、ユネスコ・サラエボ事務所教育担当官、九州大学大学院准教授を経て現職。研究分野は、開発途上国や紛争後社会の教育政策・教育行政、教育と平和構築
澤野由紀子[サワノユキコ]
聖心女子大学現代教養学部教育学科教授。国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官、聖心女子大学文学部教育学科准教授を経て現職。研究分野は生涯学習政策の国際比較、北欧諸国、ロシア・CIS諸国の教育改革など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U-Tchallenge
良さん
ぺろりん