内容説明
校長次第で学校の格差が広がる時代。誰のために学校はあるのか。校長には何が求められるのか。希代の校長5人に問う、今、求められる校長の「覚悟」。
目次
第1章 木村泰子―すべての子どもの学習権を保障するために(何があっても子どもの命だけは守る覚悟;「説得」されるのではなく、「納得」して取り組む ほか)
第2章 住田昌治―持続可能な学校をつくるサーバント・リーダーシップ(今の学校は「持続不可能」な状態に陥っている;求められる校長像の転換 ほか)
第3章 西郷孝彦―自分で考え、行動できる人材の育成を目指して(3段階に分けて校則を全廃;変容する公立学校・教員の役割 ほか)
第4章 小〓美惠子―公立学校に存在する「壁」の数々を溶かしていく(公立学校の存在意義を問い直す;学校にある多くの「壁」を溶かしていく ほか)
第5章 新保元康―信頼・安心・貢献を柱に新しい時代の学校を創る(世界に誇れる日本の公立学校の曲がり角;今こそ原点を見つめ直す ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はまちゃん
4
それぞれの覚悟に納得がいった。自分が目指すことに対して、目的と手段を間違わないこと。いつの間にか、手段が目的になってしまう。今の仕事も、やることが目的になっていることが多くがある。やはり、上司と戦うべきか。最上位目的をいま一度考え直して仕事にあたりたいと思う。2021/01/30
やしゅう(育休)5y+2y
3
全ての子供の学習権保障を訴えた木村泰子氏、サーバント・リーダーシップを掲げた住田昌治氏、自分で考え行動するための施策を進めた西郷孝彦氏、教職員に寄り添い支えるリーダーシップを発揮した小髙美惠子氏、評価に惑わされず決断する覚悟を示した新保元康氏。 5人は異なるリーダーシップをとっているが、共通することは一つ。理想の学校を作るという目的のために、自分で考え変革をする覚悟をもち続けたということである。事なかれ主義の現場で、持続不可能な学校を変えることができるのは校長だということをとても強く思い知らされた。2023/01/27
hara_haru
3
校長が変わらなければ学校は変わらない。2021/04/04
gackkkey
2
世の中の校長がいかに「事勿れ主義」で仕事をしているか感じると共に、学校教育で大きな裁量を与えられている校長にしかできないことの多さも感じた。リーダシップを発揮してトップダウンに改革を進める人もいれば、教員のマネジメントに徹する人もおり十人十色。自分が校長になるなら、子どもが見える立場から前者のプレイングマネージャーを目指すかなと思う。2020年の発行なので、コロナ禍・ICT化を踏まえて状況にどのような変化があったか気になるところ。2022/08/25
pengin
2
面白かった。今までの常識を変える必要があると思った。2021/06/05
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