内容説明
ジェンダー、人種、死…歌と自己が混じりあい、音楽は啓示となる。英国を代表するテノール歌手が、30年にわたる演奏経験をもとに綴るアイデンティティをめぐる省察。音楽の「隠された歴史」にせまる!
目次
1 ゆらぐアイデンティティ―演奏におけるジェンダー
2 隠された歴史の物語―ラヴェルの『マダガスカル島民の歌』における腹話術的アイデンティティ
3 「これらのかけらはわたしの遺骸に」―死をめぐる瞑想
著者等紹介
ボストリッジ,イアン[ボストリッジ,イアン] [Bostridge,Ian]
イギリスを代表する世界的テノール歌手。さまざまな音楽祭やオペラハウスでの活躍に加えて、主要な指揮者、オーケストラとの共演も多数。近年はカーネギー・ホールをはじめ多くのコンサート・ホールでアーティスト・イン・レジデンスもつとめている。ヨーロッパや北アメリカ、極東で定期的にリサイタルをおこない、批評家からも絶賛されている。オペラや歌曲の録音は多数あり、グラミー賞を含めかずかずの賞を獲得している。オックスフォード大学で近代史を専攻し、博士号を取得。セメト・アンドルーズ大学名誉博士。2014年から15年にはオックスフォード大学でクラシック音楽の客員教授をつとめる。2004年、大英帝国勲章のひとつCBE勲章を授与されている
岡本時子[オカモトトキコ]
上智大学大学院外国語学研究科言語学博士後期課程単位取得退学。ドイツ、ザールラント大学留学。専門はドイツ言語学、音声学。信州大学教養部非常勤講師、上智大学一般外国語部講師をへて現在筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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