感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
doji
2
どこかで「仲條正義は不良だ」と書かれていたのを読んだけれど、なんだかわかる気がするというか、不良であるということは、良いというものはなんなのかを、じぶんのあたまと手足で実践してみせることではないか、と思うような読後感だった。日本デザインセンターやライトパブリシティを横目に、広告は苦手だと言いながら企業誌のアートディレクションという奇跡みたいな40年のことを思うと、これからそんな環境と軌跡は起こらないのかもなと思う。人間臭さとまっとうな真面目さと豪放磊落なエピソードの数々から、仲條さんのことを知れる一冊。2022/02/14
KENT☆
1
仲條正義展に行ったあとに買って読んだ!2024/05/23
yutaro
1
綺麗に、理屈に沿ったデザインがもてはやされる、トレンドになる昨今、違和感を大事にされている仲條さんの言葉がひとつひとつ胸を打ったというか ハッとさせられた。自分の中でも印象に残っているものって、どこか違和感があって手作り感が残っているものだな、と。できるだけ美しいものを作ろうとしていて逆に「面白くなく」なっていっていたのかもしれない 今読めてよかったです。2022/10/29
orange21
1
仲條正義の非常に独特な世界観を聞き書きで読むもの。書体は普通でいいとか色々なことはしたくないとか、毒・腐敗臭・病院の匂いのようなものが必要だ、などその感性とアウトプットは独特で、度々名前の上がる横尾忠則に通ずるものがある。2022/05/18
りりり
0
完全に書籍のデザインが良すぎて買ってしまったもの。仲條さんについてあまり詳しくなく、でもデザインの勉強になるかと思い、読んだ。 自分の視座と仲條さんの視座は全く違うので、私レベルでわかるところ・勉強になるところは部分的にあったが、ディレクションや芸術的観点の話、カメラの話などは全然わからず、ササッと読んだ。 きっといつの日か共感できる日が来るのだろうと思っておきたい。 仲條さんを取り巻く人々の、仲條さんの話のほうが、人間性や仕事の進め方が分かって面白かったな。2023/09/19