「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか

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「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか

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  • サイズ 46判/ページ数 447p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865592429
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C1073

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

92
「宇宙は指揮できるか」「オーケストラに未来はあるか」「プロか?アマか?生き残るのはどっちだ」「理想のオーケストラとは」という4つのテーマでの対談。西洋文化に対する深い知識の浦久俊彦さんと次代を担う人気指揮者・山田和樹さんの対談は、気宇壮大で個々のネタは面白いけれど、「オーケストラは公共財か」「プロとアマの違いは何か」「文化は不要不急か」などの本質的な議論が深まらないのが残念。何より、1頁の中に(笑)の文字が何か所も登場する対談記録は、当事者が盛り上がるほど、読む者がどんどん白けてゆくという典型的な失敗例。2021/12/13

ひばりん

12
気鋭の指揮者と音楽Pの対談本。良い問いがたくさん出ている。「オーケストラに未来はあるか」「宇宙は指揮できるか」「理想のオケとはなにか」etc...。明快なアンサーが与えられるわけではなく、愚痴っぽくなる場面もみられるが、時間と空間の無限遠から音楽を考え直す大らかな姿勢に元気をもらえる。ヒントとなるような社会史的知識や経験談が散りばめられて緩やかなゼミのような雰囲気。ただ…音楽を「歌」に還元する山田氏の姿勢は、不用意に過ぎないか。歌と非-歌に引き裂かれる楽器奏者の最前線が見えていない。本気で反省して欲しい。2021/10/05

ニョンブーチョッパー

9
★★★★★ 先月読んだ『ベートーヴェンと日本人』の著者だとは知らずに図書館で借りる。本のタイトルも目を引くものだけれど、第1章の章題の「宇宙が指揮できるか」はぶっ飛んでるw。お二人の対談は、オケの深い話を中心に世の中のことも含めて、(対談は数年前だけど)今現在の話という感じがして、とても身近に感じられた。ディープな話以外にも、話の脱線もまた楽しい。こんな「音楽対談本」また読めたらいいな。2023/06/05

近江

2
音楽プロデューサーと世界を股にかけるオーケストラ指揮者の音楽対談。オーケストラの未来についての話、ではあるものの、その過去、西洋と日本それぞれでどのように成り立っていったかだけでなく、社会、哲学、金銭との関わりやプロアマの境界線、「オーケストラは社会の縮図」といった捉え方などお互いの経験知識から様々な話に広がっていき、知的好奇心がとても刺激される本。音楽家はなかなか考えていることを言葉にできないからこそ、という思いもあって生まれた本は音楽だけにとらわれない現代の不安全般への考え方の示唆になる本2022/03/23

Go Extreme

2
宇宙は指揮できるか: 指揮が先か? 音楽が先か? 指揮者は、空気を読む仕事? リベラルアーツと数の問題 自然界には「直線」がない? オーケストラに未来はあるか: 軍事制度としてのオーケストラ 西洋の時間 日本の時間 オーケストラは、社会の縮図? 指揮者は、海賊船の船長? プロか? アマか? 生き残るのはどっちだ?: キャッシュレス時代とクラシック音楽 理想のオーケストラとは?: 社会の縮図としてのオーケストラ コロナ後の文化・芸術 凸凹論: 問題はコロナ後なのか? それともコロナ前なのか?2021/11/04

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