出版社内容情報
90歳を超える今なお世界中を旅して年間80回の演奏会を指揮する当代最高のマエストロが生涯・音楽・信仰を語りつくした初の自伝。90歳を超えるいまなお、年間80回の演奏会を指揮。
当代最高の巨匠指揮者が、音楽と人生、そして信仰を語るはじめての自伝!
「私たちは完全無欠なものに到達することはできません。
しかしそれはつねに頭に浮かんでいるのです。
そして音楽は私たちを救ってくれます。
音楽は崇高なるものの予感を伝えるのです。」
──ヘルベルト・ブロムシュテット
マルケヴィッチ、バーンスタイン、ケージら20世紀の大音楽家たちとの交流、
バッハ、ベートーヴェン、ブルックナーらドイツ音楽の本流へのたゆまぬ献身、
ベルワルド、ステンハマルら祖国スウェーデンの作曲家への尽きせぬ愛情……
シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、
サンフランシスコ交響楽団、NHK交響楽団などの要職を歴任し、
90歳を超えるいまなお、世界中を旅して年間約80回の演奏会を指揮する当代最高のマエストロが、
あたたかく飾りのないことばで、みずからの生涯・音楽・信仰を語りつくす。
日本の読者のみなさんへ(ヘルベルト・ブロムシュテット)
まえがき
イントロダクション
第1章 「もっと賢い音楽をやりたかった」
ドレスデンでのインタヴュー
──シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者としての日々
第2章 「静寂のなかで音楽は根をおろしはじめる」
コペンハーゲンにおけるレオニー・ソニング音楽賞授与
──サンフランシスコ交響楽団の首席指揮者、ハンブルクでの間奏曲、
ゲヴァントハウスのカペルマイスター
第3章 「子どものころから、ちょっと変わっていた」
ヴェルムランドへのドライヴで
──幼年時代、家族、若いころの音楽的感動
第4章 「ユーモアたっぷり。それがいつも救ってくれた」
ライプツィヒでの週末に
──教育、青年時代の芸術的成長、はじめての契約
第5章 「作曲家は最初にして最後の権威である」
ブングストストルプ訪問のさいに
──作品の分析、解釈、オーケストラとのつきあい方
第6章 「つねにみずからを疑いつつ」
ゲヴァントハウス管弦楽団との演奏旅行にて
──芸術家の責任と使命
第7章 「本はともだち」
エーテボリ訪問
──「ヘルベルト・ブロムシュテット・コレクション」と
ヴィルヘルム・ステンハマル論
第8章 「真理を見つけたい」
ルツェルンでの会話
──バッハの比類ない偉大さ、ベートーヴェンにおけるメトロノーム
日本版監修者あとがき
訳者あとがき
年譜
栄職・顕彰
ディスコグラフィー
人名索引
口絵
ヘルベルト・ブロムシュテット[ヘルベルト ブロムシュテット]
著・文・その他
ユリア・スピノーラ[ユリア スピノーラ]
著・文・その他
力武 京子[リキタケ キョウコ]
翻訳
樋口 隆一[ヒグチ リュウイチ]
監修