感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水紗枝荒葉
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2000年に出版された『ジャズの明日へ』の増補版。2018年の増補にあたって90-00年代の描写は追加されていないのが残念。ジョン・ゾーンが出てきてスティーヴ・コールマンが出てこないのは、まあ趣味なのだろう。「スキゾフレニックな道化」「脱構築」「切断-持続」「差異と反復」あたりのニューアカ言葉仕草(これらの用語を全く不適切に使うこと)は2000年時点ですでに時代錯誤だったと思うが、偶然にもゼロ年代の菊地・大谷の諸作を予告する。2023/10/03
Decoy
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ジャズの昨日・今日・明日を考えるのに、ぴったり。Spotiyプレイリストが、とても便利!(ダウンロードに、むちゃくちゃ時間が掛かったが・・・) ジャズだけでなく、その周辺の音楽にも興味がわいてくる。それにしてもジャズ史は、常に豊かな成果を生み続け、傑作・重要作だらけのようではないか。「あれもこれも聴きたい」となってしまうということはすなわち、良い音楽本!2018/05/16
tegege
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「ジャズの明日へ―コンテンポラリー・ジャズ」へ新たに二章を付けた復刊。2018/04/24
緑虫
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★★★☆ 2000年に刊行されたものの増補復刊。1959年を起点として語られるジャズ史は2000年に書かれた時点からさらに18年分遠くに行ってしまっているのだが、それによってパースが狂っている印象はなく、今日でも問題なく現代ジャズ史として通用するものだと思う。それよりも21世紀のジャズについての記述が少ないのが気になる。もっとがっつり増補して欲しかった。ウィントン・マルサリスはディスられ過ぎてて気の毒だが面白い。2018/04/14