いりぐちアルテス<br> 《ニーベルングの指環》教養講座 - 読む・聴く・観る! リング・ワールドへの扉

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いりぐちアルテス
《ニーベルングの指環》教養講座 - 読む・聴く・観る! リング・ワールドへの扉

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865591538
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C1073

出版社内容情報

音楽史上もっとも敷居の高い作品を、ワーグナー研究の第一人者が初心者にもわかりやすく解説。興奮の「リベラルアーツ講義」、開講!難攻不落の「音楽の城」を攻略せよ!

マニアもビキナーも黙らせる究極の入門書。



ドイツ・オペラ最大の金字塔、《ニーベルングの指環》。

その途方もないスケールの大きさ、さまざまな学問・芸術領域におよぶ奥行きの深さなどから、「音楽史上もっとも敷居の高い作品」のひとつとして知られるこの楽劇を、ワーグナー研究の権威でドイツ文学研究者の山崎太郎氏が、文学、哲学、歴史学、社会学、心理学、文化人類学など人間のいとなみすべてに連関する総合的なテクストととらえ、初心者にもわかりやすく解説。

知的冒険に満ちた興奮の「リベラルアーツ講義」、開講!

前口上

第1講 ワーグナーの生涯と《ニーベルングの指環》の成立

第2講 《ラインの黄金》──神々の人間喜劇

第3講 《ヴァルキューレ》(1)──ヴェルズングの物語[その1]

第4講 ライトモチーフ

第5講 《ヴァルキューレ》(2)──ヴェルズングの物語[その2]

第6講 《ヴァルキューレ》(3)──未来への布石

第7講 《ジークフリート》(1)──逆説だらけの牧歌

第8講 《ジークフリート》(2)──森と世界のトポロジー

第9講 《神々の黄昏》(1)──末世の諸相

第10講 《神々の黄昏》(2)──救済のパラドクス

あとか?き

【引用文献について】

【台本・CD・DVDの入手について】

山崎 太郎[ヤマザキ タロウ]
1961年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門はドイツ・オペラ(とりわけリヒャルト・ワーグナーの楽劇研究)。著書に『スタンダード・オペラ鑑賞ブック[4]ドイツ・オペラ(下)』(共著、音楽之友社)、『ワーグナー事典』(分担執筆、東京書籍)、訳書にワーグナー『ラインの黄金』『ヴァルキューレ』(ともに共訳、白水社)、『ヴァーグナー大事典』(監修・共訳、平凡社)などがある。日本ワーグナー協会理事。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

14
最初から理解できると惹かれないけど難解で全く歯が立たなくても惹かれない、という微妙な心理に対して、解り易くしかし難しさをあえて隠さないことを目指した入門。哲学や現代思想や人文諸科学の知見の援用に加え、斬新な演出等も手掛かりに解釈を拡げて「ミーメは彼女をやさしく介抱するどころか、実際にはレイプして殺していたのではないか?!」といった行間の読み方を示す。ゴシップぽいネタばかりでなく近代社会と重なる舞台世界で創造神が偽りの契約を犯す矛盾、神に反逆する戦乙女が神の本心を体現する矛盾のドラマも読み解く、満足の一冊。2018/07/26

どら猫さとっち

6
ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」を、様々な角度から徹底解剖。壮大なスペクタクルだけはない、神話や歴史、心理学などを取り入れた、いわば音楽の哲学書なのだ。これから「指環」に触れる人には、まず本書を読むことを薦めたい。ガイドブックとしても最適。2017/12/31

紙魚ったれ

3
非常に読みやすくて面白かった。ブリュンヒルデにただ涙。多分意図的に関連づくはずのところをスルーしてたりするので、これは初心者に対して作品に興味を持たせる工夫なんだろうなと。にしてもヴォータンさんは聞きしに勝る罪作りですなぁ。2017/04/22

Mai

2
ワーグナーの《ニーベルングの指環》を文学史や社会史に照らして深読みしていくもの。趣旨には賛同するし、この楽劇を一般化して解釈するのは有益で、見解自体は筋が通っているのだが、著者の妄想を押し付けられているような感覚があった。あまりに自己や現代社会に引き寄せられている。人間の普遍的な感情や習性(かなりドロドロした悪感情も含む)へと物語全体が大胆に回収されていく様が、個人的には苦手だったが、ワグネリアン増殖の理由はそこかもしれない。私は神々の世界を辻褄の合わないものとして、己と距離を置いて認識したいのだと理解。2025/10/01

鴨の入れ首

2
【年間500冊読破】2017年刊。図書館本です。ワーグナーの大作オペラ『ニーベルングの指輪』全4曲を1冊にまとめて解説した音楽解説書です。作曲の経緯からストーリー・音楽などをかなり掘り下げて説明しており、鑑賞の手助けになることは間違いありません。音楽初心者から玄人まで幅広く楽しめる本だと思います。私も大変興味深く、かつ面白く読みました。2025/02/27

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