感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よぞ
2
マイケル・ジャクソンの作品を使って著者の考えを語っていたり、深読みしすぎていたりする部分はあるように感じますが、それを差し引いてもなかなか良い内容だと思います。とかく誤解されることが多いMJですけど本作を読めば彼が真剣に愛と平和というものを考え表現していたことは伝わるはずです。2022/04/15
ボダ
2
マイケルジャクソン、ってこんな人だったのか感がすごい。 スムースクリミナルって、ある種同調圧力の話みたいなもんじゃん感とか、ビリージーンって、いつの間にかやることやった後に気づいたら彼女づらしてる人にあいつは彼女じゃないって訴えてる歌だったのかとか、そこから逃げるようなムーンウォークなのかとか、スリラーのゾンビって現代社会の人々を表してるのかとか、 何だかとんでもなく素敵な現代社会批判しているスーパースターなんだと思い知らされた。2020/10/04
やま
2
マイケル・ジャクソンの作品やパフォーマンスにこめられた思想を洗い出していく興味深い内容。彼の生涯を思うといたたまれない気持ちになる。2016/06/05
あつもり
1
現代社会の問題に対するメッセージを広く伝えるために、歌と踊りでそのメッセージを包んで伝えようとしたのがマイケル、という主張。「人々の魂を見事に殺してしまうシステム」に「”スムーズ”に作動している人々に向かって、目を覚ま」し、「自分自身の感覚に立ち返って行動する」ことを呼びかける。「”スムーズ”になることを拒否すれば、歯車は仕方がないので違う動き方を模索せざるをえなくなる。これがガンディーやキング牧師の展開した、非暴力不服従闘争の本質である。」マイケルはこれが「誰にでもできるはずだ」と。(P.22-23)2021/05/22
oyoide
1
天才ゆえに異端視されるマイケルと安冨氏だからこそ、氏の深い理解とシンパシーが著されたのだろうと思う。しかしそれだけでない。この本では、氏の他の著書よりも、人の「死」について考えさせられる。更に言えば、「死刑」制度について考えさせられるインパクトがあった。2020/10/08