出版社内容情報
前世らしき記憶を頼りに、目指せ快適ライフ!
内容説明
前世らしき記憶を持つ、辺境の寒村に暮らす少年アッシュ。豊かな生活の記憶を持つアッシュにとって、内燃機関すら存在しない中世暗黒時代並みの今世の生活は耐え難いものだった。記憶にあるような理想の暮らしを送るためには、現状の最上級ではまったく足りない、今ここに存在しない最低限が必要だった。アッシュが目指すのは、整備された上下水道や衛生的な住居、馬より速い移動手段で世界を繋いだという文明の再生!そのためには、遙か昔に発達していたという、古代文明の知識が記された本を読む必要があった。識字の教育機関を兼ねる教会すら形骸化しつつある中で、アッシュは文字を覚えて本を読み、知識を得る。さらには、村長家の令嬢マイカをはじめとした、周囲の人々からの協力を得ながら、手始めに自らの住む村で養蜂業の再興を行い、村の発展を目指していく―!理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
28
フシノカミってフェニックス、火の鳥の事だったんだ。死が身近な世界。医療が全然発展しておらず、食糧も不十分なため風邪をひいたり、怪我をしたり、虫歯になっても少し悪化したらすぐ死んでしまう。最初は絶望感に浸っていた主人公は本の朗読を聞いてから本を読もうとするが司祭の説得から話は始まるw森で山菜を取ろうとしたらイノシシに襲われて遭難。 その時見つけたアロエでスキンケア薬を作り、養蜂も復活させたりする。 最後は熊と戦闘して倒すが大怪我を負って瀕死になる。 って波乱万丈じゃん。2019/12/27
hisa_NAO
15
「意思を繋いだのは、いつだって本だった。」 命の軽い未開な暗黒中世チックで、でも、二千年前に科学技術の発達した古代文明があった世界。失われた文明の欠片が本として神殿に保管されています。 主人公の少年アッシュ、記憶にある前世の快適で贅沢な文明生活目指して一念発起。文明再生を目指します。 「なんて今世は貧しいんだ。なんて今世は危ういんだ。~抱くべきは絶望ではなく、まず決意の火種であるべき」 神官フォルケ氏から本をせしめ、文字を独学。《紙の御言葉に従い》本の知識を活用。全力で走り始めます。2021/09/04
しましまこ
14
コミカライズが良かったんで原作を。転生少年の文明復旧物語。古代文明には遠いけど頑張るアッシュとマイカちゃんを全力応援だー!2022/08/16
蛇の婿
13
主人公アッシュの覚醒から3日の遭難譚を経て熊様まで。全7巻読了後にこの感想書いているんですが1巻のエピソードは作中1,2を争う素晴らしい出来だと思います。フォルケ神官、マイカ、クイド氏と後々まで主人公に関わる重要なキャラクターの登場もありますが、なにより読者を物語にぐいぐい引き込む展開が素晴らしい。手放しで賛辞を。素晴らしい。楽しく読了。私のお気に入りのライトルベルです。2025/03/16
dorimusi
12
意外と楽しめた。Web版未読だけど、主人公以外の視点が入ってないならこっちの方が楽しめそう。 次巻は領都にいっちゃうみたいだね。この村にまた帰ってくることはあるのかな?続きも読んでみよう。 2021/10/30