出版社内容情報
復讐劇こそ、ド派手に。
内容説明
ギルドのランキング戦で優勝し、実力を認められた冒険者パーティ“リリウム”。魔法剣士のターニャ、伝説の魔女ラプラス、回復術士のナディーネに加え、臨時でパーティを組むことになったキャサリンの四人は、今日も舞い込んでくる依頼をこなし、人々を見舞う理不尽を振り払っていた。そんなターニャたちの元に、ある日一つの手紙が届く。それはノーヒン皇国主催の特別晩餐会への、会場内警備を兼ねた招待状であった。晩餐会へと赴いたターニャとラプラス。二人がそこで出会ったのは幼き皇女・アリエノーラと―ラプラスの仇敵・マクスウェル。その翌朝、ラプラスは姿を消してしまい…?ラプラスを追って王城へと忍び込んだターニャ達は、三〇〇年に渡りノーヒン皇国に巣くう巨悪とラプラスの過去を知る。ラプラスへのあまりの仕打ちに怒るターニャの姿に感応したラプラスは、理不尽な過去を自分の手で清算するため、ターニャと共に立ち上がることを決意する―!
著者等紹介
蛙田あめこ[カエルダアメコ]
蒲田生まれのラノベ作家。兼業フルタイムワーカー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
15
続けて購入。表紙も挿絵も可愛らしくて良い。キャサリンのエプロン姿がえっち可愛くて大変宜しかった。この国の痴女ファッションって冒険衣装だけじゃないのか、キャサリンが普段から冒険者姿なのか、どっちなんたろう。 物語は国の裏事情と事件の黒幕との対決話。ターニャとラプラスの行きピッタリなコンビっぷりが大変宜しい。 マクスウェルは事情がやたら小さいのに、そこから国家を巻き込んだ百年単位の陰謀になるのが発想飛ばし過ぎで妙に笑えた。2019/08/27
ささきち
9
ラプラスとマクスウェルの因縁の対決!のはずだったんだけどな~300年前にラプラスを封印して宮廷魔術師という地位を持ち王族を裏で操り今の男尊女卑の世界を作り上げた悪の中の悪役というイメージを持って読み進めていたのに・・・どうしてここまで小物の屑が300年も上に入れたのかが本当に不思議。自分が魅力がなく性格屑の無能だと理解していないから嫁や娘に逃げられたのにこれだから女は!と逆ギレし自分を治さず自分の言うことだけを聞く理想の娘を生み出す実験を繰り返すとかまぁ気持ち悪いっすね!もうちょいまともな理由があれば2019/10/07
ataka
5
大魔女ラプラスと宮廷魔導師マクスウェルの因縁と決着のお話。なぜラプラスが封印されることになったのか? なぜ国をあげての女性蔑視が蔓延っているのか? ラプラスとマクスウェルの関係は? 本巻では一巻で気になっていた謎がほとんど解明されます。 深刻になりすぎず、嫌なことを笑い飛ばしながら、幸せの輪を広げていくリリウムのみんなを読んでいると、こちらまで楽しくなります。 物語は面白いので3巻目も出ると嬉しいです。期待。2021/09/24
雪乃
5
今度はラプラスさんのしがらみをぶっ飛ばす第二巻。毒親からKutooまで、舞台はファンタジーながらも現実世界での生きづらさが、所謂「男性向け」くくりのラノベレーベルでここまで書くのかと思うほどリアリティに溢れた書き方をされていたが、それらをぶち壊すリリウムのメンバー達は今回も爽快だった。百合的にはターニャからラプラスへのキスシーンが大きな見せ場となっていてとても良かったし、背中合わせで戦うほどに仲良くなっていくナディーネとキャサリンの関係性も尊かった。2019/09/21
tako
4
キャラクター配置に予想外に無駄がなくて爽快だ。設定や秘密なんかは割と予想がつけやすいのだけど、性格の良さと読み口の軽さと痛快さで楽しく読める。近年のラノベのおすすめ挙げろと言われたらこれ出すわ。2023/09/09