感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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SDGsなどのよそ行きの言葉を使わなくても、この本を読めば、持続可能な開発の必要性やどこまでも連鎖していく生態系の大切さが、気仙沼・舞根のカキ養殖業者の日常の営みを通してすんなりと頭の中に入ってくる。養殖湾に流れ込む河川水の重要性に気付き、30年前から源流部の山に広葉樹の植林活動を続ける作者の、2001年4月から今年20年4月までの取組みが雑誌に連載された順に綴られている。『森は海の恋人』の合言葉が全国に広まり、子供たちへの環境教育につながったり、京都大学で講演したり、カキ育成に不可欠な鉄分の大切さを⇒2020/09/15