内容説明
北海道が生んだ不世出の音楽家、「知の人」伊福部昭の生涯に迫る著者渾身の評伝。舞台はルーツの因幡国宇倍神社(鳥取)から、生地釧路、音更、札幌、厚岸へと「生の岸辺」を辿る旅。「夜の時代」をいかに生き、戦後文化(映画・舞踊など)を担い「ゴジラ」「原爆の子」などに何を表現したか?民族との共生を願った伊福部思想を遡る百年の軌跡。
目次
因幡への旅
「森の人」―“シアンルル”で
詩都札幌―友愛の輪(リング)
北光としての新音楽連盟
厚岸の地―林務官として
舞踊と音楽―その序奏
舞踊音楽の新地平
チェレプニンの肖像
「夜の時代」の中で
音楽とカオス―映画へのメッセージ
「ゴジラ」誕生物語
音楽教育者として
歌曲―その朗唱世界
知の人―その肖像
伊福部昭の美学
著者等紹介
柴橋伴夫[シバハシトモオ]
1947年北海道岩内生まれ。詩人・美術評論家。北海道美術ペンクラブ同人、荒井記念美術館理事、北海道立文学館評議員。美術批評誌「美術ペン」編集人、文化塾サッポロ・アートラボ代表。「北の聲アート賞」選考委員・事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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