内容説明
個々人の声は、発信者が亡くなった後でもインターネットに残り続けることがある。本人が意図しないかたちで残ってしまった例もあれば、覚悟を持ってこの世に残していった言葉もあり、なかには残された人たちによって故人のモニュメントが作られるといったケースも見受けられる。時には、故人が生前に抱いていた死に際しての想いが聞こえてくることがある。本書は、そんな故人がインターネットに遺していったサイト84本を追跡した1冊だ。死にゆく人々の本音とは?
目次
第1章 突然停止したサイト―本人が自分の死を予測していない、少なくとも予兆を表に出していないサイト
第2章 死の予兆が隠れたサイト―本人は死因に気づいていない、もしくは表に出す気はないが、予兆が残されているサイト
第3章 闘病を綴ったサイト―病気の日々を長期間書き連ねているサイト、死と向き合って生きてきたサイト
第4章 辞世を残したサイト―本人による辞世の挨拶が残されたサイト。ただし、自殺したものは除く
第5章 自ら死に向かったサイト―自殺願望を綴って実行したと思われるサイト、自死をほのめかして消息を絶ったサイト
第6章 引き継がれたサイト追悼のサイト―残された人々が長年引き継いで管理しているもの、追悼のために構築したもの
著者等紹介
古田雄介[フルタユウスケ]
1977年愛知県生まれのノンフィクションライターで、任意団体・デジタル遺品を考える会の代表。名古屋工業大学工学部社会開発工学科(建築系)卒業後、建設会社と葬儀会社を経て2002年に雑誌記者に転身。2010年から故人が残したサイトやデジタル故人、デジタル遺品に関する調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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