内容説明
1966年に起きたマルヨ無線強盗殺人事件の尾田信夫から、2010年から2011年にかけて兵庫県姫路市で元暴力団員の男性ら3人を殺害した上村隆まで、全国7ヶ所の拘置所に収監されている死刑囚107人を刑確定順に列挙。事件の顛末、公判の争点、確定後の動きに加え、死刑適用の具体的基準、執行当日の手続き、死刑存廃問題など死刑に関する基礎知識も徹底解説。
目次
第1章 1970年代~1990年代確定(尾田信夫―マルヨ無線強盗殺人事件;大濱松三―ピアノ騒音殺人事件;片岡利明―三菱重工爆破事件 ほか)
第2章 2000年代確定(松本健次―京都・滋賀連続強盗殺人事件;陳代偉/何力―多摩市パチンコ店強盗殺人事件;横田謙二―川口バラバラ殺人事件 ほか)
第3章 2010年代以降確定(大橋健治―大阪・岐阜連続女性強盗殺人事件;高尾康司―館山市一家4人放火殺人事件;藤崎宗司―鉾田町独居高齢者連続強盗殺人事件 ほか)
死刑をめぐる基礎知識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kーazuki
46
Kindleにあったので何気なく読んだ。死刑確定されていて、(2020年)まだ執行されていない死刑囚についてまとめられている本。一つの事件を2ページに簡潔にまとめていて、どのページから読んでもいい。死刑が確定されて何十年も執行されていない事例が結構あることがわかった。人を殺めた犯罪者が、何十年も刑務所にいて、社会貢献もせずに生きている。死刑制度の賛否があとがきに書かれているが、事件の内容を読んで被害者となっtrた人やその家族の気持ちを考えると、、、2024/10/04
光雲
0
2ページにまとめられた事件の概要を読むだけで、鬱々とした気分になる。。死刑になるだけあって内容も残酷で、金銭がらみの強盗殺人など内容も似通ってくる。再審請求、上告しているのも多く、人殺しておいて死刑に不服という身勝手さに腹立たしい。しかし冤罪もあるのが死刑問題の難しいところ。本書発行後ここから死刑になった人は何人いたのか気になって調べたら、2023.2024は死刑執行がなく、2022年に執行された加藤智大だけだった。2025/03/08
Yuji
0
明らかに冤罪そうなケースも数件収録されてる。日本も他の民主主義国家のように死刑制度が廃止される運命。2023/11/26