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内容説明
原発30キロの境界線で今も続く金と欲をめぐる攻防戦。
目次
1 ようこそ東北のハワイへ
2 家屋破壊で大儲け
3 東電社員、秘密のお買物
4 原発事故による不動産バブル
5 賠償金…ご利用は計画的に
6 交渉とタカリは紙一重
7 被災地の噂
著者等紹介
屋敷康蔵[ヤシキヤスゾウ]
1970年生まれ。國學院大学卒業。1995年から大手消費者金融で10年間、不動産担保ローンの貸付けと回収業務に携わるも法改正により廃業に追い込まれ退職。2005年より不動産業界に転身し、アパート・マンションや土地活用を行う会社で業務をこなす。2010年代にローコストを売りにする大手住宅メーカーに転職、いわき市内の営業所で働く住宅販売の営業マンとなる。東日本大震災以降は、多くの被災者に住宅を販売した。その後、同社を退職。現在は、自宅のリフォームや修繕をメインに扱う会社に勤務している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
22
言ったもん勝ち、ごねたもん勝ち、貰ったもん勝ち。。。震災バブルは金銭感覚を麻痺させ、保証金を巡る欲と妬みは人を怪物にするのですね(´ω`)2019/05/21
なん
3
「…は鬼畜の所業だ」「…にも問題があると思われる」「…が起こらない事を祈るばかりだ」と著者の主観が強めの暴露本のような狙った書き方が為されている。自分はかつて宮城の被災者だったが、あの震災で人生が変わった一人として、忘れていた事や忘れて良いあれこれを思い出す1冊ではあった。あとがき「被災者の本音」は必読。賠償金生活者の末路に触れてある。竜田一人の原発作業員マンガ『いちえふ』あたりも合わせて読みたい。2024/05/30
かろりめいと
3
AbemaTVで知る。2019年2月刊。マスメディアではあまり報道されない被災地の実情・裏側。巨額の原発事故賠償金が支払われた被害者と一般の震災被災者が対立する悲しい構図。著者は福島県いわき市在住で元住宅メーカーの営業マンだったそうなので、本書の内容はけっこう具体的、リアル。一部ゴシップ、噂話の類もあるが、とても面白かった。2021/05/03
Atsushi Hazama
2
ゴシップの総まとめという感が強いが、事実はどうであれいわき市民の共通認識はこちら。マスコミが報道しない、嫌韓が裸足で逃げ出すほどの軋轢がいわき市にはある。2019/10/27
後藤良平
0
元住宅メーカー営業マンの筆者の経験談のようだが、そこには金額とうんざりする行いが書かれているだけで、被災者本人の気持ちや考えがほとんど出てこない。普通にこの本を読めば、貰いたいだけ賠償を貰って、仕事もせず遊んで暮らしてて良いねと感じる人が多いのでは。果たしてそれが大多数なのか?すごく疑問に思う。しかし、最後に書かれている就労不能損害補償という賠償制度には驚く。働かなくても事故前の収入が丸々入るという。これに溺れてそのままになっている人は悲しい。その保障何年続くのだろう。年間No.76榴岡図書館2020/07/21