内容説明
江戸時代伊豆新島へ流された人は1300人以上と言われる。島へ着いた流人たちは慣れない土地で様々な生き方を続け、さまざまなドラマを演じた。流人と島人との関係に光をあてながらその数奇な運命を描く。想像を絶する物語は今を生きる人々にとっても共通する課題を浮き彫りにする。
目次
流刑制度以前の流刑―公家衆の密通事件
「流刑地・新島」―流刑地になる前の島事情
本村北村住民の大移動―襲われた集落
流人 松本要七
流人音五郎の脱走
島抜け事件
安親分の島抜け
女流人「志げ」
浦廻り
飢饉〔ほか〕
著者等紹介
北村武[キタムラタケシ]
1951年(昭和26)4月21日、新島村・若郷生まれ。学歴、青山学院大学文学部教育学科二部卒(現教育人間科学部)。東京農業大学農学部学術情報課程修了。博物館学・教育行政などを学ぶ。主な職歴、海外普及新聞社、地方新聞記者・防衛庁(省)広報紙記者、新島村役場産業観光課農政係、新島村教育委員会社会教育係、新島村博物館係長・学芸員などを経て平成24年3月退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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