感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
23
最近読んで良かった歌集のひとつです。NHK短歌の選者でもおなじみ。2023/06/23
門哉 彗遙
7
歌集を読むとき、その人の人生や生き様を感じる。 たくさんの素敵な歌があるのだが、時事詠だけを拾い上げてみた。 ▼数千の横隔膜は波打ちて反対を叫ぶ今はさけぶのみ ▼国会前うずめつくせる黒点の一つとなりて我が夏は過ぐ ▼辺野古に無ければ侵略さるると言う人を無知と言いてはならねども、無知 ▼朝鮮の少女の像を隠す 否われらが隠れているその眼から ▼ミサイルの飛ぶ下に明日の肉を買う亡きのちは部屋のなかに腐らむ ▼あまりにもしんじつゆえにうなだれぬ 武器が無ければ殺されるのみ2025/06/23
石ころ
3
人に薦めるにあたって再読。 わたしは社会詠はあまり好みではないのだけれど、『雪の偶然』の社会詠・時事詠は強いなと思う。 目をそむけていた対象と、目をそむけていたこと自体を突きつけられる感じ。それが一方的な突きつけではなく、主体と読者が一緒に気付かされる感じがするから嫌味や押しつけがましさがない。 2024/09/26
石ころ
2
社会詠多め2024/07/17