内容説明
「非常に下手だ。これがアララギの詠草だといって世間に出せますか」歌会でこう慨嘆した土屋文明は、その二年後に亡くなる。アララギの唱導した写生とは、リアリズムとは、何だったのか?子規の改革からアララギ終焉まで、流れ続けた水脈を、豊富な文献でたどる労作。
目次
1 土屋文明以前(正岡子規;伊藤左千夫;長塚節;岡麓・古泉千樫;島木赤彦;斎藤茂吉;斎藤茂吉門下)
2 土屋文明
3 土屋文明以後(五味保義;佐藤佐太郎;近藤芳美;高安國世;吉田正俊;落合京太郎;柴生田稔;小暮政次;上村孫作;中島榮一;清水房雄;宮地伸一;小市巳世司;アララギ終刊)
著者等紹介
横山季由[ヨコヤマキヨシ]
昭和23年5月15日京都府綾部市に生る。綾部高校を経て、昭和46年大阪大学法学部を卒業、日本生命に入社、平成21年定年退職。昭和42年関西アララギ、昭和44年にアララギに入会、現在新アララギ編集委員、北陸アララギ(柊)其一選者、林泉、あるごの各会員。大阪歌人クラブ理事、現代歌人協会会員。毎日新聞「やまと歌壇」選者、毎日短歌教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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