gift10叢書
歌集 微風域

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  • サイズ B6変判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865342611
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

目次

1(樹海;休符;花言葉 ほか)
2(須磨;朱;冒頭 ほか)
3(六万枚;傘;蜂蜜 ほか)

著者等紹介

門脇篤史[カドワキアツシ]
1986年島根県生まれ。同志社大学社会学部社会学科卒。ウェブサイト「うたの日」等への投稿を経て、2015年未来短歌会入会。大辻隆弘に師事。「too late」同人。2016年度未来賞、2018年第6回現代短歌社賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yumicomachi

3
2019年8月刊。第6回現代短歌社賞受賞作者による第一歌集。職場詠や料理の歌が多いことに特色があり、またその他の歌材による作品にも共通して感情が抑えられたしずかで清潔感のある詩情が感じられる。〈先月に辞めた同期の消しゴムを遺品のやうにまだ持つてゐる〉〈いま妻は祈りのやうな体勢でヨガをしてをり自分のために〉〈鶏卵をあらん限りの勢ひで混ぜれば白き秋は迫りぬ〉〈くれなゐのホールトマトの缶を開けいつかの夏を鍋にぶちまく〉〈ミの次がファであるやうな感覚であなたの横に座りてゐたり〉等。栞文は楠誓英、阿木津英、内藤明。2019/09/26

Cell 44

1
「くうどうと呟きながら早朝の竹輪のうろに挿し込む胡瓜」「悲しみは光度をかへて降るだらう成城石井のたふときひかり」「たましひを抜き取るやうに一本の薄荷煙草をきみから貰ふ」「わたくしの性役割を思ひつつ卵でとぢる百合根と占地」「そんなには元気ぢやないが問はれれば大きなこゑでイェーイと言ふ」諦念の滲む日常の筆致に旧仮名の終止形がかすかなため息のように響いてくる。端正、と評言すれば作中の生活、主体の軋んだ魂から遠くなりすぎる気もしてしまうのだが、定型に添いなだらかに編まれては、いる。2021/02/15

toron*

1
うたの日の門脇さんの短歌は全部読んでいて、そのうち三十首くらいはExcelに保存しているほどのファンなので、この歌集が出て本当に嬉しいです。うたの日の歌も(それでももっと入ってて欲しかった…砂漠化を防ぐハーゲンダッツの歌とか、肉じゃががコロッケになる歌とか)もちろん入ってて、かつtoo lateの湘南乃風の連作も入っていてとても楽しめる一冊でした。こういう短歌が詠みたいけれど、自分にはたぶん無理。誇張なく何回も読み直すと思います。 少しだけ足らざる水の頼りなさあなた未満にあなたはゐない

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