内容説明
第10歌集。
目次
ターバン
珈琲豆
一糸一毫
見知らぬ海
馬車は行く
をみなは狐
M78星雲
深谷葱
花蘇芳
レンズ豆〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumicomachi
4
2018年7月刊行の著者第十歌集。知的で凛としていながら、華も艶もあり、読んでいて豊かな気持ちになる。戦争、震災、政治等に関わる歌も多く、世界と自分に対する誠実な眼差しを感じる。小高賢への挽歌は優しく切ない。〈卵にてふはり綴づればうつくしも昨日の悔いも今日の驕りも〉〈長き耳あらば垂らしてねむりたし海辺を走る列車の窓に〉〈少年の頃にあなたの手放しし夢を聞かせて 雪降りやまず〉〈戻りなさいと言へばランプの内に消ゆる薄むらさきの秋の恋ごころ〉等466首。第60回(2018年度)毎日芸術賞受賞歌集でもあるという。2020/12/15
あや
1
何気ない日常を切り取った歌が好きです。2018/10/16