出版社内容情報
原作者、cosMo@暴走Pは2010年にCD「初音ミクの消失」でオリコン週間6位、累計10万枚以上を売り上げた。同タイトルは「初音ミクの消失 小説版」を発表。文庫版と併せて15万部を突破している。
今回の執筆も「初音ミクの消失 小説版」を手掛けた阿賀三夢也が筆をとり、
「消失タッグ」が再び実現することとなった。
原作 cosMo@暴走P
著 阿賀三夢也
イラスト cosMo@暴走P
[クレジット表記]
cosMo@暴走P・阿賀三夢也/ポニーキャニオン・EXIT TUNES
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青路
0
原曲が好きだったので。主人公が空気を読めないことを悩んでいるけど、読めないというよりはむしろ読む努力を全くしていなくて利己的にみえる。ヒロインの子ほうは気心の知れた友達にさえ、過剰に空気を読まなくちゃと怯えているけど、何が彼女をそうさせたのかという過去が書かれていないので、その卑屈さが卑怯に見えて共感できないのが残念だった。短い曲の中だったなら「空気の読めない少年」と「空気を読む少女」を記号的にわかりやすくするのは良いと思うけど、小説ではもう一歩登場人物に踏み込んでほしかったなぁ・・・。2015/12/29