出版社内容情報
消されゆく声、ストリートのリアル
2015年から東京オリンピック2020の直前までに撮影されたグラフィティの写真集
エアロゾルスプレーやフェルトペンなどを用いてストリートに名前を記し、己の存在を表現する「グラフィティ」。1960年代の末、ニューヨークの若者たちによって始められたその文化は、ストリートカルチャーの盛り上がりとともに世界、そして日本にも拡散され、いまやあらゆる場所で目にするまでに発展した。
本書は、日本におけるグラフィティ写真を、風景の記録としてまとめた一冊。2015年から東京オリンピック2020の直前までに、おもに渋谷を中心としたエリアで撮影された5,000枚以上のなかから、211枚をセレクト。
すでにそのほとんどが消されているか、建物自体が消失してしまったグラフィティの、貴重な記録集がここに誕生。
【著者紹介】
横山隆平 (ヨコヤマ・リュウヘイ)
写真家。1979年生まれ。“都市とは何か”をテーマとし、モノクロフィルムによるストリートスナップを中心に作品を展開。流動する都市の姿を様々な視点からとらえ、アプローチを変えながら制作を行う。主な作品集に『酔っぱらったピアノ弾きのようなやりかたでシャッターを押せ』(gumbuilding、2006)、『風に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史』(BUFFALO PRESS、2018)など。主な展示にVOLTA NEWYORK 2022(アメリカ・ニューヨーク)、個展「TRAVELING along with LETTERS」(KANA KAWANISHI GALLERY、日本・東京、2024)、個展「Verse of the city」 (+81 Gallery - Tokyo、日本・東京、2025)などがある。
【著者紹介】
大山エンリコイサム (オオヤマエンリコイサム)
美術家。ストリートアートの一領域であるエアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開。イタリア人の父と日本人の母のもと、1983年に東京で生まれ、同地に育つ。2007年に慶應義塾大学卒業、2009年に東京藝術大学大学院修了。2011-12年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。2020年には東京にもスタジオを開設し、現在は二都市で制作を行なう。2025年にストリートアートの資料室「LGSA by EIOS」を渋谷に開室。



