出版社内容情報
アガサ・クリスティー、カリン・スローター、ギリアン・フリンetc.
世界に銃口を向ける女たちの海外ミステリ30作品を徹底ガイド!
アガサ・クリスティーが生み出した孤高の探偵ミス・マープル、
ミソジニーと闘う21世紀を代表するミステリアイコン“ドラゴン・タトゥーの女”、
女、姉妹、友達ーーシスターフッド ・ミステリの傑作『音もなく少女は』、
『羊たちの沈黙』を逆転させたサイコ・スリラー『ビューティー・キラー1 獲物』、
「信頼できない語り手」式ミステリの歴史的傑作『ゴーン・ガール』など、
奪われた尊厳を取り戻すために闘う女たちのミステリ作品を霜月蒼がガイド。
王谷晶『ババヤガの夜』、柚木麻子『BUTTER』などが世界的な注目を集めるいまこそ読みたい“ガールズ・ノワール”!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
140
ハードボイルドとは「戦いを通じて自分の尊厳を取り戻し、あるいは守り抜く物語」とする本書の規定には頷けるが、男が主役を張るのに何の疑問も抱かなかった。これを著者はジェンダーの視点から再検討し、従来は被害者か脇役扱いだった女が苛烈な戦いに身を投じるドラマが増えてきた傾向をガールズ・ノワールと分類する。殺したり抑圧したり支配する男の身勝手にやり返し、頭脳や銃で追い詰め、時には命を奪う。これまで悪女物とされてきたのは男の上から目線であり、女だって敵と戦うのだと叫ぶ。トランプやプーチンを打倒するのは女かもしれない。2026/03/06
ナミのママ
71
翻訳ミステリーから女性たちが戦いを通して自分の尊厳を取り戻したり、守り抜く作品を選書解説した一冊。作中30冊+巻末49冊はアガサクリスティーから始まる。この手の本を手にすると、読みたい本が増えるのはお決まり。廃盤になり手に入らないものあるが、比較的新しい作品が多いのがうれしい。個人的に自分がなぜ翻訳ミステリーが好きなのかよくわかった気がする。日本作品の登場人物には少ない、この強さと、したたかさが好きだ。2026/04/19
まっつー(たまさか)
5
30冊+αの海外ミステリを紹介したガイドブックであり、それらのネタばらしなしの評論集でもある。「男性の読みもの/書きもの」と思われがちな「ハードボイルド」というジャンルについて、「自己の正義を貫くことがハードボイルドの本質であり、本来性別は関係ない」と鋭く指摘し、そのうえで女性が社会を苛酷に生きざるをえない状況があること、あるいは「女性であること」を強いられることに対する抵抗を描いたミステリについて、「ガールズ・ノワール」という言葉であえてまとめている。ミステリ批評としても新たな視点を得ることができる良書2025/10/02
ピラミッド
4
『アガサ·クリスティー完全攻略』の著者、ということで読んでみる。小説の力みたいなものを感じる。銃や車や声、そして勇気をもって世界に立ち向かう少女たち。そのかっこよさと彼女たちを必要とする世界の歪。解説だけでもしんどさがある。8章(最終章)の檻を破る物語が、特に読んでみたくなった。あ、それと『ゴーン·ガール』読まなきゃ2026/04/27
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