感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
水色系
18
愛についての短歌。愛ほど一義的でないものも無くだからこそ愛について書かれた本があるとつい手に取ってしまう。くちびるをあわせることをゆるされてはじめてしったやわらかい他者(P21、真野陽太朗)/あの友は私の心に生きていて実際小田原でも生きている(P57、柴田葵)/きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり(P67、永田和宏)/雪見だいふくだとあまりにふたりで感なのでピノにして君の家に行く(P82、石井大成)/またここにふたりで来ようというときのここというのは、時間のこと(P153、鈴木晴香)2025/09/07
水蛇
7
バレンタインデーに恋人がくれたカードに「ある日すべてのラブソングがあなたのことになった」って書かれてて、避けられない生活に根づいた愛が心臓をぎゅうっと絞ったあの感じに何回か悶えながら読んだ。紹介されてる短歌を読んでも愛がなにかという答えは出ないけど、愛ってなんだろうと思ってふつうに暮らしてると波やフルーツ売り場がいきなりすごい質量のそれをぶつけてきたりするからそのたびに思いだしそうな本。わたしは香水を新調するとき、いちばん近くでわたしの香りをかぐことになるひとのことをぜったい考えちゃって指先の力がぬける。2026/10/03
Miga
2
某書店でのトークイベントで購入。一編が短く読み易い中に“愛”という切り口でさまざまな短歌が紹介されていて短歌との出会いにぴったりな本だと感じた。鈴木晴香さんが「散文も韻文のように書いた」と仰っていたけれど、散文の中にリズムがあることでより読み心地がよかったのではと思う。いろんな人に薦めたい!2025/10/03
スターガール
2
『「北極で北を失ふのと同じ 話すことなくて微笑んでゐる 魚村晋太郎」/「友だちが来てテーブルをくっつける 新しいテーブルの大きさ 谷川由里子」/「愛はとても速く誰もみたことがないとういそれをいまからあなたに見せる 野村日魚子」』2025/08/19
ウミウサギ。
1
様々な人の短歌で様々な愛を見つめ直す本。 この歌も著者にとっては愛の歌と感じられるんだという驚きがいくつかあった。 短歌は本当に色んな解釈ができて面白いな。2026/07/27




