感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
13
ゆとり教育から見かけるようになった言葉『個性』。最近は一歩進んで『多様性』という言葉をよく見かける。第一章「個性」では、『DEATH NOTE』と『鬼滅の刃』を対比させた「個性」の捉え方が興味深い。この言葉に社会が翻弄された感が少なからずあると思う。「個性」とは出汁(髄)のようなもので、魅力となり得る他者との違い(ハンデ)を加えたものと述べている。そして「個性」と「平凡」の関係も述べている。2025/02/10
ヨンデル
11
★正直個性論/水野しず/左右社、個性的とは良いことか、そうでないのかを多角的に論じた本である。水野しずは恵まれた環境に生まれ育ち、個性的で目立った存在だったと本人がこの本には書いてある。しかし、それが本人んにとって苦痛だったらしい。そういうこともあり個性について深く考えるようになった。この人の書き方は歯に衣を着せぬ書き方で面白かった、私はこのような物言いの人に好感を持つ。でもこういう人はパッシングを受けることも多いのではなかろうか、2024/11/01
ナオミ
7
文体が率直で破綻がないし具体的かつ親切な事例が添えられていてとても良い。別に賞賛や共感を狙う必要なんてないから、自分が面白いと思うことを人知れずやっていけばいいだけ。忘れがちだが「脳は無料」という事実はまじのまじで朗報。本をたくさん読んだって、それで得た知識が自分にとってどのような意味も持たなければ、ただ情報の海で自意識が孤立して途方に暮れるだけ。その状態を「アホ」と言う。自分と同世代の作家としてこの先も注目していきたいし、自分もマシになりたい。2024/06/08
えっ
6
noteで読むより面白く読めた。親切人間論とは内容もデザインも多少違う趣。愉快で真剣なのはいつも通りで頼もしい。おわりに、の文章で不覚にも涙が出た。学歴がほぼ同じだから当時の自分もそう感じたなと、懐かしかったし力強い結びに励まされた。74ページのネズミのイラストが良い。やっぱり所々にマヤコフスキーっぽさを勝手に見出して痺れてしまう。良い本だ。2024/06/08
Go Extreme
5
正直な個性の話 個性; 好きなことで生きていくという脅迫 天才以外、自己責任 個性=生きる手段構築・スキルや技術 個性ストーリーの変化 市場価値として機能しうるか 鬼滅の刃はなぜあんなにヒットしたのか 主体性の放棄と徹底した受容 個性=平凡; それでも個性がほしい! 共感という誤解 個性とうまさ 正直; 心の負債総額算出方法 俺はいいけど、矢沢はどうかな?現象 面白さの判断ー心の隠蔽テクニックを分析してアプローチする、主体性回復マニュアル 全てを受け入れなくてもいいが全てからまぬがれる道理もまたない2024/09/17
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- 和書
- いつも音楽があった