化け込み婦人記者奮闘記―明治大正昭和

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化け込み婦人記者奮闘記―明治大正昭和

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  • サイズ 46判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865283730
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0036

内容説明

下山京子(大阪時事新報)婦人行商日記 中京の家庭―雑貨の行商人に変装し、富裕な家庭の荒んだ私生活を暴露。中平文子(中央新聞)化込行脚ヤトナの秘密と正体―違法営業の「雇仲居」に潜入、客として来た男性記者と鉢合わせ。小川好子(読売新聞)貞操のS・O・S‐婦人記者の誘惑戦線突破記―上司から命を受け、ナンパ危険地帯の上野公園に送り込まれる。日本の新聞黎明期。女だからと侮られ、回ってくるのは雑用ばかり。婦人記者たちは己の体一つで、変装潜入ルポ“化け込み記事”へと向かっていった―。

目次

第1章 最初の化け込み婦人記者(化け込みを生んだ女;「婦人行商日記 中京の家庭」 ほか)
第2章 化け込み前史(職業婦人の歴史;婦人記者の先駆者たち ほか)
第3章 はみ出し者の女たち、化け込み行脚へ(稀代の問題児、中平文子現る;文子、ヤトナの秘密を暴く ほか)
番外編 化け込み記事から見る職業図鑑(三味線弾き;電話消毒婦 ほか)

著者等紹介

平山亜佐子[ヒラヤマアサコ]
文筆家、挿話収集家。戦前文化、教科書に載らない女性の調査を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

34
明治時代、新聞社の記者は男ばかりの世界で、そこへやってきた女性たちは、いきなりみんなからジロジロ見られて、下を向いて挨拶するのがやっとだったそうです。記者として採用されても、給与は半分だし、扱える記事も家事などの女性向きのものばかり、そんな中で何とか面白い記事を書こうと知恵を絞った人たちがいたのです。女性記者が女中さんや行商人に化けて記事を書こうというのは、なかなか凄いアイデアだったと思うのです。道端や電車の中でも、大きな声で人の悪口や噂話をしている人がいます。それを参考にして潜入する家を選ぶのです。2024/01/13

ワッピー

32
読者に代わって、気になる仕事の知られざる実態を体験し伝えるという趣旨の下、女性記者が身元を隠して潜入取材を行う「化け込み」。男社会の中、極少数の女性記者が水物とは言え、表舞台に立った記録。今ならできない覗き趣味と個人情報暴露の無茶な企画ではあるが、明治40年の大阪時事新報の初掲載を嚆矢に、その後も様々な誌面で定期的に続いていたことは一定の需要があった模様。最初は一般家庭を訪問して内情を探るものが、次第に特定の職ルポのようになっていったこと、随所に女性を水商売や売春に引き込もうとするベクトルがあったこと、⇒2024/02/29

愛玉子

30
「化け込み」とは、別人になりすますこと。明治から昭和の頃、憧れを胸に新聞記者になったのにほとんど仕事をもらえない上、嘲り罵り足を引っ張り尻を触る阿呆な男どもと渡りあわねばならなかった女性たちの苦労は、ちょっと読んだだけでも目眩がする。そんな中で素性を隠して裕福な一般家庭やカフェに潜入するという、現代では違法だし、当時ものぞき趣味と揶揄される企画に賭けた彼女たちの破天荒な熱さに圧倒された。当時の風俗史としても面白い。ジェンダーギャップ指数125位という残念な順位の現在、多少は改善されたと思いたいですが…(汗2023/08/03

ざるめ

17
「化け込み」というと、ハラハラドキドキの楽しい潜入ルポ?(^^)と思って読み始めたがなかなか厳しい仕事(-_-;)しかし皆さんパワフル!(゚A゚;)番外編の職業図鑑が楽しかった♪2023/10/26

Cinita

13
明治・大正・昭和の報道界に巻き起こった、女性による「化け込み(=潜入取材)」のムーブメントについてまとめた一冊。自ら企画を持ち込んで大当たりさせた下山京子の破天荒さは痛快だけど、名誉毀損スレスレの危険な取材に身を投じざるを得なかった背景に胸が痛む。悲しいことに現代にも通じる話。/巻末の「職業図鑑」は実際の化け込み記事が多く引用されていて、軽妙で観察的な書きぶりは今読んでも面白い。娯楽として愛されていた理由も、婦人記者に限らないあらゆる職業婦人の苦労も伺えてよかった。「電話消毒婦」なんて職業初めて知ったよ!2023/08/31

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