内容説明
世界の広大さと深みを再発見する仕事は、手つかずでぼくらに残されている。語学者ベケット、レヴィ=ストロースと夢、否定の騎士ペソア、グリッサンの渡り…。時代に先駆ける世界文学論、翻訳論を集成、新たにレベッカ・ソルニット論を収録。
目次
物語が祖だった
夢の鏡
存在と風
トロピカル・ゴシップ
否定の騎士
鳥のように獣のように
鳥でもなく獣でもなく
翻訳人、新しいヨナたち
翻訳のドゥエンデ
破片と図柄
スペインのように見えた、でもそこは
フェルナンド・ペソアと連れだって
オムニフォン
花、野、世 Flower Wilderness World
映像的ウォークアバウト
サンゴ礁の勇気を弾ませる「哲学」
語学者ベケット
トゥピへの転身
十和田奥入瀬ノート
写真的シャーマニズムについて
エレメンタル
著者等紹介
管啓次郎[スガケイジロウ]
1958年生まれ。詩人、比較文学研究者。明治大学大学院理工学研究科“総合芸術系”教授。1980年代にリオタール『こどもたちに語るポストモダン』、マトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』の翻訳を発表。以後、仏・西・英語からの翻訳者として活動すると同時に批評的紀行文・エッセーを執筆する。2011年、『斜線の旅』にて読売文学賞受賞。2010年の第1詩集『Agend’Ars』以後、8冊の日本語詩集と1冊の英語詩集を刊行。20ヵ国以上の詩祭や大学で招待朗読をおこなってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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