内容説明
干からびた女の腿から生まれた腿太郎は仲間と共に(鬼ヶアイランド)へ向かう…。あの深堀骨二十年ぶりの大復活、待望の傑作(初)長篇!!
著者等紹介
深堀骨[フカボリホネ]
小説家。1966年生。1992年「蚯蚓、赤ん坊、あるいは砂糖水の沼」で第3回ハヤカワ・ミステリ・コンテストに佳作入選。以来『ミステリマガジン』『SFマガジン』等で中短篇を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ライミ
4
本当、意味不明。小林旭や加山雄三をパロったキャラに隙あらば「ワカメすきすき~」をやたら捩じ込んできたり、自分はその世代ではないが知っている人でもこれを面白いと思うのだろうか?肌に合わないナンセンスはただの拷問でしかなかった。2024/06/10
warimachi
4
相変わらずというかなんというか、ダジャレと下ネタのオンパレードで何が何だかといった調子だが、まあ書いた人も読んでる自分も元気で何よりですって感じです。2023/05/30
エとウ
4
深堀骨さんの待望の新作。ぶっ飛んだお話がぶっ飛んだテンションのままむしろ終盤は火力増し増しで展開されるこの暴力的なおもしろさよ。マジかよ、すげぇよ、最高かよ。2023/03/05
狭山山広
2
小説で声だして笑うことってあまりないけど何度も笑った。失礼な言い方だがものすごく上質な落書きみたい。 まるで執筆中、変換候補に出てきたおかしな単語や誤字などの小さなハプニングも削除してしまうんではなく作品に取り込んで飛躍のバネに活かしたらこんなんできました、みたいな感じ。 U2のボノがどっかで言ってた「U2のベストな作品は偶然が書いたものでU2の最低の作品は自分たちが書いたもの」って言葉思い出した。 あとほんとに偶然だけど直近に読んだ『坊っちゃん』ネタ満載で妙な因縁を感じました。 2023/04/29
Zen-zen
1
正直グロは苦手なぼくだけど、「チュツオーラの『やし酒飲み』が好きな人にお薦め」と感想を書いてる人がいて納得? ナルホド、チ〇コが大き過ぎて三本足のように見える腿太郎他、『やし酒のみ』にぴったりの神話的キャラだらけ? しかも全編、駄洒落や映画・歌謡曲・バラエティ等の蘊蓄に満ち、文学的小難しさゼロのホラに見えるのに、冷静に考えると、これって翻訳や映像化が不可能なのはもちろん、文字遊び(力口山雄三)もあるので朗読では面白さが伝わらない、ザ小説オブ小説ズの超純粋小説であることに気づく大怪作?2023/06/23