内容説明
究極の空気感を求めてさまざまなクライアントのエピソードを豊かに交え、わかりやすく語りかける住宅づくりのアドヴァイス。
目次
第1章 住まいをつくるということ(光を招き入れること;光と陰と回遊性 ほか)
第2章 私のクライアントたち(矢澤さんとお母さまのこと;志立さんのこと ほか)
第3章 名作住宅に学ぶ(フランク・ロイド・ライトのウィンスロー邸;ルイス・I・カーンのフィッシャー邸 ほか)
第4章 住まいを巡って(建築は社会との接点;建築家に必要な感覚 ほか)
小住宅5題+住宅作品リスト(住宅という建築)
著者等紹介
横河健[ヨコガワケン]
1948年東京生まれ。建築家、株式会社横河設計工房代表。日本大学教授、東京大学大学院非常勤講師、武蔵野美術大学客員教授などのほか、JIA日本建築家協会副会長などを歴任。主な受賞作品に「グラスハウス」(日本建築学会賞作品賞ほか)、「CESS埼玉県環境科学国際センター」(JIA日本建築家協会作品建築賞、日本建築学会作品選奨)、「トンネル住居」(JIA日本建築家協会25年賞)、「杉浦別邸(多面体の屋根・岐阜ひるがの)」(JIA日本建築家協会協会賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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パダワン
5
お年を召しても王子様のように高貴で上品な印象の横河先生。本の装丁や紙質も本当に品がよく美しい。内容も、美しい言葉づかいでわかりやすく、そしてとても本質的。 横河先生の建築哲学の中で、アトモスフィアとあるのが、まさに私がいつも考えていることで、それに名前があることを知り、大変嬉しくなった。写真や間取りもじっくりと嬉しく拝見しました。私にとっては(勝手に)師匠の師匠。 全く作風が違うと言われているが、そんなことはない。むしろ師匠のルーツを感じる読書体験でした。2024/12/20
qoop
5
建築家が自作を振り返って建築/住宅の要諦を描いた一冊。住人の生活は年と共に変わっていく訳だが、その変化を振れ幅の中に収めるような設計を試みる、著者の模索の経緯を短文で伝える。こうした内容なら定番の、写真や図版が多くて視覚的にも伝わり易い構成が嬉しい。2023/11/21