内容説明
空気が汚染され、人類は地下に移住した。寿命までも管理される社会に嫌気がさした男は、命が尽きる最期の瞬間に“本物の空”を見上げるため地上を目指すが…。街中の見知らぬ人々から恋人と別れることを執拗に迫られる「顔」、浮気の腹いせに毎日二十枚の宅配ピザが送られてくる妄想に取り憑かれた「強烈な仕返し」、人類と寿司の四百年戦争「革命の旗」ほか全五十篇を収録。
著者等紹介
浅生鴨[アソウカモ]
作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほんのむし
2
浅生鴨さんって、恥ずかしながら知らなかったなあ。 めちゃ短いのから、普通の短編小説まで幅広く納められておます。しかし、二段組のものと、普通のんが混在している意図はなんやろ。2023/05/02
マサ
1
ショートショート集。SFからナンセンス、ギャグまで。可笑しさに慣れてきてしまうと新鮮さが薄れてくるので少しずつ読むのがいいと思う。かなりシュールで不条理なものやホラー寄りのものなどもあり、いろいろな笑いが楽しめた。「優先順位」のたたみかけるしつこさは絶品。また、表題作は読後自分まで幸せな気分に浸ってしまった。2025/01/05