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内容説明
パン屋、ごみ清掃員、タクシー運転手、ミュージシャン、映画館副支配人、女子プロレスラー、内科医、保育士、ホストクラブ経営者、校長…コロナニモ負ケズ。働く77人、闘いの記録。
目次
売る
運ぶ
闘う
率いる
添う
描く
書く
聞く
創る
守る
繋ぐ
導く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
81
イロイロな職業の事が知れて、興味深かった。特に、ゴミ清掃業者は、あんなに命の危険と隣り合わせとは思わなかった。それと、どの職業の人もコロナに対する恐怖や不安、怒りを書いていたのに、文筆家の人だけ、「何故、自分だけオンライン飲み会に呼ばれないのか?」を書いていて、笑ってしまった。オチも最高(笑)。ただ殆ど関東圏の人達ばかりだったので、地方や離島の人達の日記も読んでみたかった。2020/10/12
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
66
ずっと気になっていた1冊。本書は、昨年の春に緊急事態宣言が発せられた際に77人の様々な職業の人達の4月の日記を集めたもの。ゴミ清掃員の方のマスクにシュノーケルメガネをしてヘルメットを被っての重装備の仕事姿や道で人が倒れていたのを発見して救急車をよんだときの異常に長引く対応、休館の水族館、裁判の延期などこのコロナ禍で、仕事がなくなったり、やり方が変わったり、突然忙しくなったりと一変した様子が伝わってくる。一つの仕事が誰かの生活につながり、その生活がまた別の人の仕事をささえていることを改めて感じた。2021/05/14
pohcho
63
緊急事態宣言が出された4月のいろんな人の日記。全部で77人、60種もの職業の方がいらっしゃって、サラリーマンの家のことしかわからない私は、知らない世界を垣間見るような気持ちで読み進めた。ゴミ清掃員の方の言葉はとても身につまされた。仕事を辞めて留学するはずが駄目になった人もいる。コロナが発端の夫婦喧嘩で殺人事件まで起こっていたとは驚き。Zoom飲み会に誘って欲しい人は笑ってしまった。あつ森にはまっている人は可愛かった。皆さん、今頃どうしていらっしゃるのか。続きを読んでみたい。2020/09/23
バネ
60
ちょうど去年の今頃、コロナ禍でヒトが街から消えたが、当時の劇変ぶりを日記で綴る様々な人たちの生活が興味深かった。ご多分に漏れず、私も仕事や生活を見直す良い機会になった気がする。あれから1年、まさか未だに同ぢコトを強いられているとは夢にも思わなかった。確実なのは、今この瞬間のみ。大切にしていきたい。 2021/04/03
奈良 楓
35
【とても良かった】・ 緊急事態宣言が出たくらいから4月末までの間を、パン屋、メディア、プロレスラーなど様々な人が日記に記す。ホストクラブやライブハウスなど,あの時期たたかれていた人が何を考えて生活していたのかもわかる。 ・ 戸惑いや前向きな気持ち、毒など、感じた気持ちをありのままに記す。自身が当時かんじたこととリンクしてささやかなうれしさを感じる。 ・ この本に、「新しい世界」や「イマ〇キ」など上っ面の言葉はありません。 2020/11/05