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内容説明
累計5万部の文豪アンソロジー。生きるか死ぬか、お金ばなし100篇。
目次
1 俺たちに金はない!
2 お金vsプライド
3 マネー、マネー、マネー
4 出版社お金物語
5 借金の作法
6 男と女と金
7 金と共に去りぬ
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
213
左右社さんやってくれました。『〆切本』1、2に続く「3匹目のドジョウ」狙って文豪のお金にまつわるエトセトラをまとめた爆笑本だった。横綱は、やはり太宰治。「生涯いちどの、生命(いのち)がけのおねがひ申し上げます。~五十円、電報為替にて、明日朝、ぜひとも、お助けください」。義弟の友人の洋画家に書いた借金の手紙だ。大関クラスは、吉川英治の自作の予定価格を見て「極力コストを御研究ねがひます」と値下げせよとの編集者への手紙。「作家だから金がないのではなく、金がないからこそ”真の作家”たり得た」(はじめに)名言だ!2020/01/19
キク
58
文豪達のお金に関する文章集。芥川賞に落選した太宰が川端に送った「小鳥と歌うことはそんなに高尚か。刺す」という手紙は有名だけど、借金依頼の手紙も同じ熱意で書いていた。「原稿料で呑んでしまい、金は返せない。でも今度競馬に行くから楽しみにしていてくれ」は堕落論の坂口安吾。「一億円は1円玉だと路線バス2台を埋め尽くすくらい」は村田沙耶香。「世間で言われているほどいい暮らしが出来ていない」と愚痴るのは夏目漱石。春樹さんのエッセイも載っていた。文学全集へ載せることだって断る春樹さんも、この企画は面白がったんだろう。2021/09/12
あじ
32
【〆切本】の左右社がまたまたユニークなアンソロジーを発刊。文豪たちの金銭事情を取りまとめた出納帳、腹持ちの良い読後を残したのはつげ義春氏の漫画でした。ポケットの中にあって然るべき“安心の三百円”が、喉に引っ掛かった小骨のように取れません。◆既読本ピックアップ選書「お金がない!※アンソロジー」河出書房新社刊、「私の貧乏物語※アンソロジー」岩波書店刊2019/12/04
Fondsaule
31
★★★☆☆ お金の話。やっぱり作家は大変なんだと思った。冒頭、渋沢栄一の『効力の有無はその人にあり』 が一番よかったかもしれない。このシリーズではないが、以前読んだ「推薦文、作家による作家の」みたいなのはよかったがなぁ・・・2020/02/18
むつこ
25
お金にまつわる作家さんたちのエッセイ集、もろもろ。どの作家さんもお金がないときの心理、無心は同じようだ。お金を手にした後の使い方は千差万別。この先、自分はどのタイプになるのかな。2023/04/11