内容説明
凍りつくほどの美男・雪、男たちに辱められる耳なし芳一。絶頂と絶叫のBL怪談9篇。
著者等紹介
王谷晶[オウタニアキラ]
東京都生まれ。小説家。著書に『探偵小説には向かない探偵』『あやかしリストランテ奇妙な客人のためのアラカルト』など
ハーン,ラフカディオ[ハーン,ラフカディオ]
1850年、ギリシャ生まれの英国人。アメリカで新聞記者として活動したのち、1890年、日本文化への憧れから、島根県の松江中学に英語教師として赴任。松江出身の小泉セツと結婚ののち帰化し、小泉八雲を名乗る。熊本五高・東京帝国大学などで教鞭をとりつつ、日本研究を海外に向け紹介した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なー
8
中村明日美子先生の表紙が美しくて。。。これまでの2冊より、BL色が強いけど、なおさら情念、色情を感じられた。本家も読んでみたくなった。2019/07/23
Yukipitasu
3
王谷晶さんの作品なので読んでみた。色々あって面白かった。 『待ち人来たりて(和解)』突然の百合(GL)もあった。直接的な描写は僅かだけど、妄想が捗るな。遠方の子宝祈願で有名な寺院へのお参りに行くという名目で2人で旅行を楽しんでいたというわけか。しかも、普段は御簾紙(みすがみ)という和紙の避妊具までつけてて。やるねえ。ちなみに避妊効果はやはり薄いと聞くが、それだと数年単位で防ぐのは至難の業すぎるから、偶々どちらかが妊娠に至りにくい体質だったんだな。正直ラッキーじゃん。お互いに別に思い人がいたんだし。2023/10/13
晴
3
ラフカディオ・ハーンこと、小泉八雲の『怪談』を原作とした、BL小説。特に「男喰い」「待ち人来たりて」がよかったです。欲望に取り憑かれたどうしようもない化け物の悲しさと、出世のために愛人を捨てた侍と彼を待ち続けた愛人の一途さにキュンでした。初BL小説だったけど、全体的に淫靡だけど、オチでゾクっとする話が多い印象。あと書影がいい! 2022/05/01
まほ
2
ジャケ買いだったけど、文章も情感があってよかった。2019/09/29
そら
2
昔話の怪談奇談をBL風味にしたてた短編集です。 切ない終わり方が多かった。 表紙の絵にやられて買いました。 このシリーズ、他にも何冊か出てるらしいので、持ってるのを減らしたら買おうと思います(っ´ω`c) 2019/09/19