目次
1 おもしろい(福田若之;生駒大祐;北大路翼 ほか)
2 かっこいい(堀下翔;藤田哲史;藤井あかり ほか)
3 かわいい(小野あらた;外山一機;西村麒麟 ほか)
著者等紹介
佐藤文香[サトウアヤカ]
1985年、兵庫県生まれ。池田澄子に師事。第二回芝不器男俳句新人賞対馬康子奨励賞受賞。句集『海藻標本』(宗左近俳句大賞受賞)などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風眠
52
五・七・五、という十七文字の文学、それが俳句。和歌は三十一文字を使っているので、私には分かりやすい。俳句、難しい!!自分の感性とか、想像力とか、経験値とか、試されるようで、何となく敬遠してしまう。この本を読んでみて、様々な俳句がずらりと並ぶ中、時々ハッとするような一行に出会い心奪われたり、何度も何度も目で追ったり。それでもまだ今の私には俳句は難しいけれど、言葉を削ぎ落とした最小形の文学を生み出した日本人の感性を誇らしく思う。「俳句を、よろしくお願いします」編著・佐藤文香さんの想いが込められた言葉だと思う。2019/06/03
yumiha
27
Born after1968年の作家のアンソロジー俳句。御老体の多い俳句界では、これでも若い方かな?「チュパチャプス」「カードキー」「ホログラム」「ソーラーパネル」「シルバニア」などの句語は、ご老体を悩ませることだらふ。文語や旧字の俳句もあるが、それは作者の好みと思われる。「見れたものを見知らぬようにあつかい、見知らぬものを見なれたもののようにあつかう」(byウィリアム・ジェイムズ)句が、私の好みだと再認識した。「泣きがほの頭の重さ天の川」(小川楓子)の、首筋を支えながら天の川を見上げている様子など。2017/10/11
双海(ふたみ)
18
現在活躍している若手(1968年~)の方々の句がたくさん。現代俳句って難しいなと感じました。「てざわりがあじさいをばらばらに知る」・・・こういう句の良さがわからない。私が愚鈍で未熟だからなのか。昭和の句が恋しいな・・・。2020/01/22
チェアー
14
現代俳句は従来と違うことを強調せんがあまり、ややもすると鼻につくものになるところが難しい。掲載句が多すぎるのと、解説をもっと初心者向けにした方が読みやすい。私が伝統的と思った句が革新的とされ、けっこう新しいやんと思ったものがオーソドキシーとされたりしていた。まあ、これは私が俳句をまったく分かっていないということなのだけど。勉強にはなりました。2017/12/08
せっか
12
「かるがもの目がちいさくてこぼれない 小川楓子」 「卒業の別れを惜しむ母と母 小野あらた」 「ぜんまいののの字のことはもういいや 西村麒麟」 「僕らたまたまみんな駒鳥おそろいの 田島健一」 「咲かぬといふ手もあっただろうに遅桜 澤田和弥」 「鳥帰るとき粒々になってゆく 佐藤文香」2019/08/08