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対談 姜尚中と大澤真幸が「敗戦の日」に語る―永続敗戦から抜け出す唯一の道
論文 戦争と平和―どうしたら憲法九条は活きるのか
著者等紹介
大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年生まれ。社会学。個人思想誌「THINKING 「O」」主宰。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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大澤先生:日本人が九条を放棄してしまうと、何も学んだことにならない。アメリカ先生から卒業するには、先生が与えた以上に、12歳の少年=日本人は学び取ることが必要(54頁)。日本人は3・11の原発事故がなかったかのように振る舞おうとしている(65頁)。由々しき事態。九条には、ラディカルな提案が含まれている。現在の国民国家体制の止揚を、互いに潜在的な敵意を抱く国民国家の集合としてなる世界の止揚を、視野に入れているため(94頁)。積極的中立主義も提起されている。A国とB国が紛争状態。2016/04/14