内容説明
Q.「男のプライド」が邪魔をして、いまさら役割交代ができません。A.主夫だって輝けるんです!本当のプライドは家事をしたくらいで壊れてしまうものではないはずです。子育ても、家事も、仕事も、楽しみながら生きる秘訣を佐川さんが伝授。主夫レシピや家事のコツも紹介!
目次
はじめに「男が家事をするということ」
主夫の24時間
ぼくが主夫になるまで
主夫のお悩み相談室
主夫のつぶやき
主夫と対談
料理をする時に心がけていることおよび献立日記―あとがきにかえて
著者等紹介
佐川光晴[サガワミツハル]
1965年2月8日、東京都新宿区生まれ。四歳のとき、神奈川県茅ヶ崎市の公団住宅に転居。83年4月、北海道大学に入学し、恵迪寮に入寮。89年3月、北大法学部を卒業と同時に結婚。出版社勤務ののち、90年から2001年まで大宮の屠畜場で働く。00年「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞。02年、『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞を受賞。11年、『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
45
今年の2月に50歳になった兼業主夫作家による本書、図書館で目に止まり借りてみました。奥さんは小学校の教員で19歳と11歳になる息子さんがいるそうです。「主夫のお悩み」と代されたQ&Aや過去に北海道新聞(作者は北大卒)に連載された「主夫のつぶやき」というコラム、二つの対談などで構成された本書は「家事や家庭生活を"新たな目"で見られるようになり、その変化によって、社会が変わっていく契機にしたい」という編集者の依頼により編まれたものです。作者を子育ての先輩と見立てて、読むこともでき、読むことができて幸いでした。2015/03/20
007
34
★★★★☆ 「おれのおばさん」シリーズの著者のエッセイ。奥さんが小学校の先生で息子が二人。とても自然体で家事育児をこなしていてステキだなぁと思った。こんな旦那さんだったら奥さんも安心して仕事に集中できるわぁ。男が家庭に入ることはあまり現実的ではないけれど、ちょっと茶碗を洗ってくれるだけでも助かるんだよね(精神的にも)。共感できる事も多く楽しかった。今まで著者のイメージはトヨエツだったのに、作中の写真をみたらアンタッチャブルの山崎似だった(汗)でも頼りがいがありそうで良いです。2015/03/24
とよぽん
27
講演もされている佐川さん、名前だけは知っていた。仕事帰りに図書館で見かけて、一気に読んだ。なんて懐の大きい人なのだろう。奥様の乃里子さん、乃里子さんのご両親も素敵だ。人の生き方に干渉せず、見守る温かい家族。家庭における男女の役割分担という固定観念を超越した、皆が人として生き生きと暮らせる佐川家。一読してファンになった。2018/08/21
おれんじぺこ♪(16年生)
25
佐川さんのエッセーでした。主夫だったのね知らなかった。家事や家族に対する意識がとてもポジティブな人です。主婦として背筋が伸びる思いで読みました。2015/11/06
suite
19
「主夫」といっても、佐川さんは専業でなく兼業。男性も女性も、仕事を持ち、家事もやり、協力して家庭を作ればいい、というお考えだ。そういうのいいな。男性も女性も、「男性(女性)だから~せねばならない」に捉われずに、できる方ができることを、自分に適した割合でやればいい、という肩の力の適度に抜けた感じ。家庭観・子育て観共に、家庭の構成員の誰にも無理のかからないもので、相互理解と納得に基づいていた。子どもはのんびり、もいいし、佐川さんのご両親も奥様(小学校教諭、超多忙)のご両親も、夫妻のやり方に理解があるのもいい。2015/12/27