- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(海外)
内容説明
装甲キャデラックを乗り回し、懐にはトミーガンと猫…「ギャングにいちばん近いカタギ」が語る、アメリカン・ギャングスターの“内緒話”。Webマガジン、HEAPSの大人気連載、待望の書籍化!
目次
スヌーピーもコロンブスもギャング?―ギャングの定義と、彼らをマフィアと呼んではいけない理由
アル・カポネは中古家具のセールスマンだった―ギャングの“表の顔”は、花屋に歯医者、トマト売り
米国の労働と暴力、そしてギャングは数珠繋ぎ―スコセッシ作品にも登場、闇に葬られた労働組合委員長
ギャングスターの身だしなみ事情―成功のための“ロススタイン・スタイル”とは?
トマトソースと甘いモノにはうるさいぜ―ギャングのワガママな胃袋徹底解剖
密輸酒ビジネスとウォール街と、女ギャング―男社会で華麗に猛威をふるったバッドアスなクイーンたち
トミーガンとナイフと、マンマの包丁―ギャングと武器にも相性がある
“バナナ”に“エッグ”ギャングたちのおかしなニックネーム―FBIと世間のイメージをあやつるギャングネームの妙
10の誓い、破れば親友の手で地獄行き―ファミリー“血の掟”、オメルタの束縛
コートのなかには捨て猫がいっぱい―冷血ギャングと動物のねんごろな関係〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
113
ないものはないニューヨークだが、ギャング博物館まであるなんて。近所の友人知人がギャングだった土地で生まれ育った館長が語るギャングの素顔は、トマトソースと甘い菓子とマンマが大好きなグルメで洒落者のイタリアンとは。『ゴッドファーザー』がマイ映画ベストなので、にわかには信じられない気分だ。有名なストーンウォールの反乱の舞台となったゲイバーがギャングの経営だったのは、その後のゲイ解放運動とLGBTの公然化はギャングあればこそだったと歴史に明記すべきだ。またNYを再訪する機会があれば、ぜひギャング博物館を訪れたい。2022/11/11
くさてる
24
題名通り、アメリカのギャングカルチャーについて、現地のギャングカルチャーの博物館の館長の協力のもと、「食」「ファッション」「動物」などなどの、さまざまなテーマを解説したもの。Web連載が元なので、軽く読みやすい語り口です。その分、物足りないひともいるかもですが、わたしは面白く読みました。2022/12/14
ようはん
21
禁酒法時代のアメリカギャングを中心としたギャングの文化誌。アル・カポネぐらいしか知らなかったが、大物ギャング達のエピソードは中々面白かった。ギャング映画への興味もわく。2024/08/12
サケ太
18
ギャングのエピソードが面白い。著者も言っているが、アル・カポネがどんなところにも出てきてて笑った。ギャングたちの食に対するこだわりも面白く、トマトソースが食べたくなってしまった。2024/05/30
ひつじ
3
アメリカン・ギャングスタ版ゴシップ誌 ニューヨークの下町に実在する、ギャングに関する資料のみを扱う「ミュージアム・オブ・アメリカン・ギャングスター」の館長からの聞き書きを中心に、食、ファッション、スポーツ、動物、音楽、映画などのトピックとギャングたちとの関わりを紹介している 連載の再録であり、また扱う内容のゴシップ性から中身が無い!というレビューも見かけたけど「そういう本じゃねえから」以外の感想がない。世間話感覚で読めて面白いのがいいと思う あと装丁がめちゃくちゃかっこいい2023/01/13