内容説明
東京五輪を理由に終の住処を失った住人たちの記録。東京ドキュメンタリー映画祭“特別賞”公式冊子“完全保存版”資料を多数収録。
目次
映画『東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート』作品情報
プロダクションノート(青山真也)
都営霞ヶ丘アパートについて(青山真也)
都営霞ヶ丘アパートに関する略年譜(青山真也編)
都営霞ヶ丘アパート建設以前―外苑マーケットのたばこ屋さんの思い出(青山真也編)
霞ヶ丘アパート解体が犠牲にした多くの生の記録(稲葉奈々子)
都営霞ヶ丘アパートに関する資料(青山真也編)
霞ヶ丘アパート写真展の経緯について(青山真也)
思い出を棄てる(松本篤)
ただ見る『東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート』(蔵屋美香)
「雑音」の消えた町で(武田砂鉄)
著者等紹介
青山真也[アオヤマシンヤ]
日本生まれ。映画監督。ドキュメンタリー映像作家。『東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート』が初監督作品。美術家による映像作品やドキュメンタリー映画の制作に多く携わる。また、美術作品の展示やパフォーマンスの映像記録も多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Y2K☮
31
映画の公式冊子。本の発売は2021年12月だが、映画は開会式の日から公開していた。DVDが出たら買います。「汚染水はアンダーコントロール」発言から一貫して東京五輪には反対だった。開催強行はやむなしかもしれないが、国立競技場建て替えのために住み慣れた場所とコミュニティを奪われるのは別の話。どう考えても筋が通らない。引っ越しを強要されるうえに部屋が狭くなる人は荷物の処分まで求められる。都の説明も曖昧で一方的。大会に感動したからOKという話じゃない。巻末の武田砂鉄の文章に対し、隈研吾は何か返答をしたのだろうか。2023/01/24
aof
2
映画が見れてないんだけど、せめて本だけでも、、!! 読むだけでも怖くなる。行政がゴジラみたいに人々の暮らしを踏みつけていく。ほんとにそれで生活はぐちゃぐちゃになる。 誰かの生活をぐちゃぐちゃにするようなことを、公共の福祉を謳う組織がやっている。 誰のための権力なのか。本来、どうやって使うべき力なのか。 私はちゃんと考えないといけないなぁ。2022/01/06
十文字
1
映画を見てから読んだ。この世の不条理。2022/06/07
ネルシュン
1
華やかやなオリンピックの陰で、今までの生活を奪われた人達の貴重な記録だと思います。2022/01/07