ゴーイング・ダーク―12の過激主義組織潜入ルポ

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ゴーイング・ダーク―12の過激主義組織潜入ルポ

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  • サイズ 46判/ページ数 411p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865280548
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0036

目次

1 新人勧誘
2 社会化
3 コミュニケーション
4 ネットワーキング
5 動員
6 攻撃
7 未来は暗いか?

著者等紹介

エブナー,ユリア[エブナー,ユリア] [Ebner,Julia]
1991年ウィーン生まれ。戦略対話研究所(ISD)上席主任研究官。オンラインの過激主義、偽情報、ヘイトスピーチなどを研究対象とする。研究結果をもとに、国際連合、北大西洋条約機構、世界銀行ほか数々の政府機関や諜報機関に対してアドバイスを行っている。「ガーディアン」「インディペンデント」などに寄稿。著書『The Rage:The Vicious Circle of Islamist and Far‐Right Extremism』(I.B.Tauris&Co Ltd、2018年、未邦訳)で「シュピーゲル」のベストセラー、2018年ブルーノ・クライスキー賞を受賞

西川美樹[ニシカワミキ]
翻訳家。東京女子大学文理学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

58
ネオナチのフェスやISISのハッカー教室、Qアノンや白人至上主義者の集まり。ネットが発達して以降世界は様々に細分化されているが、本書はその中でも過激主義の集まりに潜入した記録となっている。彼らがどういう風な世界観を持ちどのような論理に従って動いているか、という事が集会に集まった彼らの言葉を通じてだと理解しやすい。ただ潜入のレポなので、彼らがどういう集団なのかという全体像は多少つかみにくいけど。あとここで紹介されている過激主義が右派だけなのも気になる。左派系の過激主義も多いがそちらは綺麗に無視されているし。2022/04/01

原玉幸子

17
乱暴ですが、現今の憂うる世の中の事象は、本書で挙げている12組織其々に分けることなく、白人至上主義、極右、女性専用ISISジハード、反フェミニスト、Qアノン等を全て「身勝手な部族・集合体」と一括りにして、二元論的に類義語・反対語で大別して感覚的に理解出来そうです。『マトリックス』の「レッドピル」を象徴的に語る世相は興味深く、並行して読んだ前掲『反逆の神話』とばりばりシントピカルに響きました。どうして欧米では極端に振れる人が多いのでしょう。熱狂こそが人生とでも?(◎2022年・秋)2022/08/19

くさてる

15
オンライン空間を拠点に活動する過激主義組織に潜入した著者によるノンフィクション。異なる真実を生きている人々がネットの世界でつながり、狭い空間で熱狂し、分断される現実と、それぞれの人々が見ている「真実」に圧倒されてしまう。そしてそれは時にネットから現実に侵食し、とてつもない悲劇を生むのだ。読みやすい内容ではないし、物語的な波乱万丈もない。けれど、自分もネットの中にいる人間として知っておきたい感覚が綴られていると思った。2022/08/24

アカツキ

11
昼は過激主義者の動向を日々監視している研究所で働き、夜は白人至上主義、反フェミニズム、陰謀論者などの過激主義組織に潜入してみたというノンフィクション。面が割れているせいで内部に食い込むまではいかず体験入団のような感じまで。著者が書いた記事を白人至上主義者の看板男にやり玉に挙げられて会社から解雇されたという過去が一番インパクトがあった。反フェミニズムで被虐的な女性たちにドン引きしていたら彼女たちの愛読書に「サレンダード・ワイフ」が挙がってビックリ。受け取り方は人それぞれだけど…困惑しかない。2022/02/07

Hiroo Shimoda

9
対面の集まりに偽名で乗り込む前半が特に面白い。どうやって過激組織に取り込まれるものか、リアルさがある。2022/03/07

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