目次
工場
まゐつた
三面
蔦の家
一滴の我
半透明
蹼
とことは
著者等紹介
相子智恵[アイコチエ]
1976年長野県飯田市生まれ。1995年小澤實に師事。2000年「澤」創刊に参加。2003年澤新人賞受賞。2005年澤特別作品賞受賞。2009年第五五回角川俳句賞受賞。「澤」同人。俳人協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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空の落下地点。
2
この表紙、おいでおいでしてるみたい。不穏なおいでおいでと捉えるかその逆かは自由とおもう。女性たちが殺到する洋服屋さんの光景は、駅であろうなぁ。工場が河口っていうのも同じかな。前者は服の駅、季節の駅でもある。後者はベルトコンベアーの流れ、製品の流れ。流れマトリョーシカだなー。魚屋の裏、向日葵の裏、雛壇の裏、日裏など事物の奥行も。まぶた逆さに閉じて冬は赤と白の色彩のコントラストを持ってるし、ゴールポストを桜としたことで芝の緑とピンク色のコントラストが生まれる。もしかして女子サッカーか。俳句は冬の窓辺の色探し。2024/01/02