内容説明
ロシアの支配により過酷な変容を迫られた19世紀のジョージア。植民地支配脱却の鍵を宗主国ロシアに求めた作家と、ローカルな神話に想像の源泉を求めた詩人。植民地ジョージアにおける、2人の交点とは?第3回東京大学而立賞受賞。
目次
第1部 知識人イリア・チャヴチャヴァゼと植民地ジョージア(序論―ロシアの「東洋」としてのジョージア;『旅行者の手紙』のパロディ、アイロニー;『旅行者の手紙』の地詩学;二人の怠け者;内と外の植民地)
第2部 ヴァジャ=プシャヴェラとポストコロニアル・環境/動物批評(ポストコロニアル・環境/動物批評;「あらゆるものに舌がある」;死の贈与;パンヒューマニズムの作家たち;結論―イリアとヴァジャ)