内容説明
ソ連、雪どけ、日本人抑留者、ロシア・アヴァンギャルド芸術、航空機、プーシキン、ソ連児童文学、島尾敏雄―ソ連という時間を生き、ひっそりと独りで逝った女性。彼女が遺した文書から、さまざまな日露の交流に迫る。
目次
第1章 イリーナさんのアーカイヴ
第2章 ブブノワとシェープキナ―実現しなかった帰国の夢
第3章 米川正夫のワルワーラ・ブブノワ宛書簡
第3章(補遺) 佐々木千世と池田健太郎のブブノワ宛書簡
第4章 ハールジエフとブブノワの往復書簡―「青年同盟」をめぐって
第5章 チュコーフスキーとの再会―日ソ児童文学をめぐる断片
第6章 島尾敏雄の「雪どけ」―モスクワ、一九六五年秋
第7章 イリーナさんというひと
著者等紹介
太田丈太郎[オオタジョウタロウ]
1965年、千葉県松戸市生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシア語科卒業。東京外国語大学大学院外国語学研究科スラブ系言語専攻修士課程修了。東京大学大学院人文科学研究科博士課程露語露文学専攻中退。現在、熊本学園大学商学部教授。専門は20世紀ロシア文学・ロシア文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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