内容説明
太平洋戦争の戦火は終息した、しかしそれは戦争の終結とはならなかった。沖縄における降伏調印の後、日本政府との調整はどのように行われたのか、武装解除はどのように実施されたのか、帰郷する住民の移動はどのように管理されていたのか、米軍の安全保障上の懸念はいかに解決されたのか、平時における行政的ニーズは誰が提供していたか…沖縄はなぜ日本から切り離されたのか。沖縄と奄美に目を向け、戦争幕引きの舞台裏に迫る。
目次
第1章 本書の課題と構成
第2章 原点としての沖縄戦
第3章 降伏
第4章 急がれた基地建設
第5章 米軍の動員解除
第6章 引揚げ
第7章 選挙
第8章 沖縄の分離過程
第9章 結論
著者等紹介
コンペル,ラドミール[コンペル,ラドミール] [Compel,Radomir]
1976年チェコスロヴァキア生まれ、チェコとスロヴァキアで育つ。1998年中東工科大学経済行政科学部卒(トルコ)。2003年横浜国立大学国際社会科学研究科修士課程修了、修士。2008年横浜国立大学国際社会科学研究科博士課程修了、博士。法政大学、日本大学講師、横浜国立大学研究教員を経て、長崎大学多文化社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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